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YES・NOで回答できない枝野代表に同情しつつも、やはり政権は任せられないと思った話

立憲民主党の枝野代表のテレビ番組「ウェークアップ」でのインタビューが話題となっていました。党首討論を6月9日に控えており、各党の代表が菅総理大臣とどのような言葉を交わすのか、注目を集めています。おそらくその流れに乗じたテレビ出演だったのだと思いますが、私が観察している範囲ではあまり評判が良くないようでした。

悪評は特に1問1答の回答の仕方に集中しています。「YES」「NO」の2択で答えるべき質問に対してどちらとも取れる回答を繰り返しました。立憲民主党などの野党はよく国会で官僚や大臣に「YES・NOで答えて下さい」という質問を行い、そに対して明確に答えなかった暁には「質問に答えていない」と批判をする印象があります。それと同じ回答の仕方をしたことでより一層の批判(というか呆れ)を集めました。

私は立憲民主党を全く支持していないので枝野代表に悪評が集まるのは悪い気がしません。しかしながら、一方で枝野代表の肩を持ちたくなる気持ちも湧きました。それはテレビの質問が意地悪な内容だったからです。特に「YES・NO」の2極で回答させるには質問の内容が重すぎたように思います。

例えば最初の質問は「立憲民主党のzeroコロナ戦略で日本を救えるか」でした。立憲民主党の従来の主張のとおりであればYESなのでしょう。しかし枝野代表が言うように、ウイルスの変異の仕方など予見できない要素が多いので断言はできません。科学的に断言できる人はこの世で誰もいないと思います。ここで「YES」と断言してしまえば、世論を気にして方向転換が難しくなります。そういう意味では満点の回答だったかと思います。

世の中に「YES・NO」の2極で表現できる回答はほぼありません。たいていはどこかでグラデーションが生じます。あるいは外部要因によって方向転換をせざるをえない状況も生じます。全部をYES・NOで答えさせるというのは意地悪であり、政治家の顔色を伺うインタビューとしては良い聞き方だと思いました。

ところで最後の質問「ネットでバズるのは蓮舫さんのツイッターばかりですが、正直代表として忸怩たる思いがある」は完全に笑いのネタだったかと思います。ここは政治家としてユーモアに満ちた返しを出来るかどうかを試されてたのではないでしょうか。外交の場面では時にはユーモアに満ちた返答を要求される場面があるそうです。その点においても立憲民主党に任せられないという気持ちが高まりました。

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