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今年のクリスマスは感染症対策と称して街中の音量を下げてみたらどうだろうか

内閣支持率が話題となっています。菅内閣発足時は60%程度だった支持率は時事通信社の調査では43・1%まで下がり、不支持も26・6%に上がりました。自民党支持層からは中国に対する態度を疑問視する声や、なかなか国家観が見えてこない現状を不満に思う声があるようです。それもありそうですが、おそらく感染症に対する漠然とした不安が菅内閣の支持率に現れているだけではないかという気はしています。

中国武漢市を発祥とする新型コロナウイルス感染症の国内の1日あたりの感染者(おそらく検査陽性者)は12月12日に初めて3000人を越して最多を記録しました。寒くなりはじめた11月頃から増え始めた現状は第3波と呼ばれています。実効再生産数の推移を見る限りは何となくピークアウトに向かってそうな気もしますが、日々発表される人数が明確に少なくならない限りは不安を覚えるのが実情でしょう。

不安な日々を過ごしながらではありますが、一方で街中に繰り出せば世間はクリスマスの装いです。例年のことなので各店舗はクリスマスの装飾を飾るのはルーチンと化しているのでしょう。クリスマスツリーが飾られている脇で締め飾りや鏡餅が売られている様子は非日常の訪れを感じさせて楽しい気分になります。

クリスマスを感じさせるのは飾り付けだけではありません。音楽も豊富です。日本では商戦に乗じた季節イベントが幾つもありますが、クリスマスほど豊富な楽曲を揃えているイベントは他に無いでしょう。最近はラジコでラジオをよく垂れ流していますが、聞いたことのないクリスマスソングが次々と流れてきます。買い物に出かけた際の店内BGMでもよく流れています。今年だけで「ママがサンタにキスをした」を何度聞いたことでしょう。

ところでこの店内BGMですが、少し試していただきたい取り組みがあります。BGMを含む店内放送の消音化です。完全に消すわけでなく、分かる程度に下げるのです。これを感染症対策として取り組めないものかと思っています。それにより、会話の音量を下げられて飛沫感染のリスクを低減できるはずです。第1波の頃はゲームセンターが感染症対策として筐体の音量を下げる取り組みを行っていました。これは客が大声で話す必要を無くすためだと言われています。

科学的根拠は持ち合わせていないので妄想の域は出ません。しかし時短営業を迫るよりは効果的であり、反対もされにくいのではという気がしています。資金援助も不要でしょう。菅総理自身が呼びかけていた「静かな会食」も実現しやすくなります。「何デシベル以下」の様な指標を設ければ客観的な計測も可能です。

この勝手妄想的な施策をクリスマスの前後1週間だけでも行うのは如何でしょうか。小池都知事あたりに「サイレント・ウィーク」とか言って宣言してもらえれば話題性も出そうです。厳かに過ごす正月ではなく、賑わいの象徴であるクリスマスに行うのが重要です。感染症対策の更なる啓蒙にも繋がります。

十分な対策が行われている社会においても不安に満ちるほど感染が拡大してしまうのが現状です。経済は動かしつつも、出来る限りの対策は藁をも掴む思いで取り組んでいくしかありません。

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