台風10号接近の備えで感じる日本人のたくましさ
台風10号が最接近しています。執筆現在は九州全域が暴風域に入っているようです。停電などの被害が既に明らかになっているようで、被害は最小限で済むよう祈っています。
それにしても非情です。自然災害に情があるわけがないのですが、勘弁してほしいものです。九州の熊本県では「令和2年7月豪雨」の被害にあったばかりです。2ヶ月前のことではありますが、復興しきっていない状況だと把握しています。九州在住の知り合いも、つい先日にボランティアで被災地の復興支援に勤しんでいました。コロナ禍で長距離の往来を躊躇せざるを得ない状況で復興はなかなか進んでいないようです。繰り返しになりますが、被害が最小限に住むよう祈ります。
一方で台風10号の接近に伴ってたくましさも感じています。大規模な対策が取られているようです。例えば新幹線です。JR九州は新幹線の運行を昨日(6日)の午後から徐々に計画運休をしています。本日7日は終日運休となります。これはJR東海が近年の台風対策として行っていた台風対策です。乗客や従業員を守るための対策として、定番となっています。とても良いことだと思います。
今回はそれに加えて新幹線の車両を岡山県や広島県に避難させています。これは昨年の台風19号で長野県にあった車両基地が水没して大きな被害を受けたのを教訓にしています。新幹線E7・W7系が泥水に浸かっている様子を捉えた写真は衝撃的でした。この時の被害は10編成120両で金額にして約328億円だそうです。北陸新幹線としては3分の1の車両が使えなくなったこともあり、路線の復旧にも時間を要しました。NHKの記事によるとJR九州はこの対策を先月にまとめたばかりだったようです。
鉄道以外でも計画休業を行う店舗や企業が多いようです。時事通信の記事によると、コンビニでは九州と中四国西部の4200店が計画休業となっています。外食チェーンや自動車工場でも同様の対策を取られているようです。従業員を守るだけではなく、近隣住人が外出する口実を防ぐという意味でも重要な対策だと思います。
他にもSNSではモバイルバッテリーの充電を確認する呼びかけもありました。自然災害の度に新しい知識を得られます。
具体的な被害状況は現時点では分かりません。既に停電が報告されていますし、全くの無傷とはいかないでしょう。度重なる自然災害に嫌気が差しますが、それを乗り越える度に学習して万全の対策をとる日本人に強さも感じます。