
【映画レビュー】シンドラーのリスト
はじめに
この記事は映画のネタバレを含みます。
見ました。シンドラーのリスト。
初見でした。
これまで、Netflixのドキュメンタリーや他のナチス映画は鑑賞したことはあります。
ですが、今作だけはずっと存在は知っていました(TSUTAYAのおすすめや必ず見るべきみたいなコーナあった)
がなかなか見る機会というか、勇気がありませんでした。
題材が題材なだけに、気分的にも夜中の1時から見るわけにもいかなく、しかも3時間あるので、、、
なにわともあれ、鑑賞したので印象に残った箇所を書きます。
人間の嫌なところ、時代の空気感、そして希望を子供で表現
スピルバーグ映画には必ずと言っていいほど子供が登場します。
そして子供の演出が上手い。
今作でも子供がかなり効いている。
印象的なシーンが3つあります。
1.Goodbye Jews(ユダヤ人、出ていけ)と叫ぶ少女
大人がこの言葉を叫ぶより、子供にさせることで
この時代の空気感、ディストピア感が伝わる。
なぜなら、子供は大人の真似をするし
なぜこの子供がこんな行動をするのかを考えれば
日常的に家庭でも差別が行われているし、親も恐らくはそういう考えなんでしょう。
もっと辿れば、社会全体がそうだったのでしょう。
2.隠れ家を奪い合う子供たち
収容所で子供たちが、隠れるシーン
一人の少年が、場所を見つけては既に隠れていた子たちに
“ここは、俺たちの場所だ”、“もう、入れません”と言われる。
必死なのはわかる、しかし、つめろよ!!!
人間の醜いところを上手く表現しているシーンでした。
3.それでも希望はある
友達のお母さんを上手く隠してあげる少年
ナチから逃げている途中で、娘の友達に見つかってしまう。
“上手く隠してあげるよ”と言う少年。
このシーンは、うーん、どっちだ。
味方か敵か。売られてしまうのではとハラハラさせられました。
結果的には味方でした。
そして、友達とそのお母さんに
“いい列に並ばせてあげるよ、ついてきて”という少年。
絶望的な社会でも、こういう子もいた。
緊張と安心感、まだ希望はあると思える数少ないシーンでした。
ナチの表現
残酷なシーンをあげればキリがないですが
ナチのしょうもなさが表現されいたいいシーンがありました。
シンドラーの会計係が、列車で輸送されそうになったシーン。
会計係を返せというシンドラー、いやリストにあるから無理という偉そうな輸送係。
“ お前ら、名前なんだ”
“あれだな、おまえら明日から最前線な! しかもロシアの!”
これを聞いた瞬間、態度が変わる輸送係。
あー、こいつらは本当になんの考えもないし
後ろ盾で偉そうにしているしょうもない奴らだなってわかるシーンでした。
総評
見るまでにかなり、時間がかかった映画でした。
今思うことは、何回かに分けて見てもいいし、そこまで気合いをいれなくてもよかったのかなと思いました。
ヘラヘラしながら見ていい映画と言いたいわけではなく
当たり前ですが製作者は見てほしい、知ってほしいという
気持ちで制作しているので、気負いして先延ばしにするのではなく
まずは見る。そうすることで何かが自分の中で変わるかもしれないなと思いました。
だらだら書きましたが、もっと早く見るべきだったと思いました。