勘違いして1分でも長く生き延びたなら恋は善
私の好きな最果タヒさんが「恋は凡庸だ」と言っていた。
私もそう思う。
恋愛は脳みその何かが溶けてしまった人がするものだと思うし、
なんで結婚しないのかという質問には、何もすることがないから結婚するんでしょと返事をしている。もちろん心の中で。
そのくせ彼は凡庸じゃないので、この恋愛はまともだとか思っている私も当然凡庸。脳みそどろどろ。
でも恋愛=凡庸=悪ではない。
恋愛には単体のスペックなんて本当は関係なくて、全ては目に見えない歯車を合わせる作業みたいなもので。
彼が美味しいと言ったものに、美味しいと答える。私はあっちの方が好きと答える。
どちらにすれば彼が心地いいのかを探る。そういう作業。
で、難易度に悲鳴をあげたらthe end。終了。
そのゲームみたいなのが、簡単であればあるほどこの恋は本物とか思っちゃうし、難しければ難しいほど沼へようこそって感じで。
抽象的に話を進めちゃったけど、そういうの俯瞰した時に、人生ってそんなに悪くないと思うなら凡庸は悪じゃない。
「命短シ、恋セヨ乙女。」
この言葉があるように、生きてるうちに幸せにならなくちゃ意味がないし、凡庸を極上だと勘違いすることは、命が永遠だと勘違いするよりいい。
私は凡庸な人間を愛してる。
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