今から墜落する飛行機に君を乗せてみた

「ある日突然、君が友達と880円のランチを食べている時、君の携帯が鳴る。君の恋人は今飛行機に乗っていて間もなく墜落するという。彼は間もなく死ぬ。最後に君と話したかった。さて、君は彼になんといった。時間はもうない。」

 「ちょっと待って。」

「そうして電話は切れた。君は何も言えなかった。」


ドラマ『愛し君へ』より  

心のうちを言葉にするってどんなテストより難しくて、テストというか答えもなくて、答えは相手に伝わったという事実だけなのに、相手に伝わったかどうかもわからなくて。

私は毎晩頭の中を整理する。もしも君がいなくなったら。君の思う私の嫌なところ。君にとっての幸せ。

恋愛コラムなんて何ひとつ参考にならなくて、君の心地いい場所を探ることだけが未来への頼りで。

別に嫌いなところがあったって、そこに愛がないという意味にはならないから。好きの中にある嫌いは大正解。

こんな絶望の世界に君と生きていくって、それだけでちょっと笑えるけど、もし絶望する暇もなく君を失うとしたら、きっと自分が墜落した飛行機になったみたいに、すとんと地上に鉄の塊が落ちたみたいに、両足に鉛がつけられて身動きが取れないみたいに。

こんなにゆっくり想いを巡らせても、想像もしない世界の終わりを教えてはくれない。

地球が膨らんで丸じゃなくなって大きく弾けるとき、君はどんな言葉を飛行機に乗せますか?


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この世に絶望するくらいなら考えるのをやめて自分を愛せ