第56回 『オデュッセイア』第5歌&第4逸話『カリュプソ』 総括
『オデュッセイア』第5歌
神々の会議にて、不品行を働いたオデュッセウスに対しての(海神ポセイドンの息子の一人キュクロプスの目を潰した罪)、議決が降る。
「そろそろ許そう」「国へ返してやれ」
その頃オデュッセウスは、ニンフ(人と神の中間)、カリュプソに大層過保護だが、完全に支配され彼女の住む島に足止め中。
妻ペネロペイアとは10年会っていない。
オデュはカリュプソより「不死の力」「永遠の美」をちらつかせられながらもそれを断り、人間の(やがて老いそして死ぬ)ペネロペイアの元へ帰ることを選ぶ。
島を離れる決意をする。
筏を作り、いざ大海原へ。
あっという間にポセイドンに見つかりいきなりピンチ!
続く。
『ユリシーズ』第4逸話『カリュプソー』
6月16日午前8時、ダブリン、レオポルドとモリーのブルーム夫妻の家。
朝食の準備をする夫と、まだ寝ている妻。
夫「ちょっと買い物に行ってくるよ」
妻の返答「むにゃむにゃ」
精肉屋へ行き豚のレバー肉を購入する夫。
帰宅。
まだベッドの上でゴロゴロしている妻の元へ朝食を持って行く夫ブルーム。
妻の浮気相手らしい男からの手紙が届く。
壁には「ニンフ」のポスターが掲げられている。
妻が本をめくり「輪廻転生」の意味を夫に尋ねる。
「元はギリシャ語で、肉体は滅んでも、魂は常に新しい命に転生し続けるんだって」
飯を食いクソをする人間ブルーム。
ブルームは、この後参列予定の葬式前に銭湯へ行くことを思いつく。
この夫婦は10年間セックスレス。
続く。
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