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モノの価値は何によって決まるのか
最近趣味で茶道を勉強しているのですが、茶道の道具には『名物』と呼ばれる価値の高い茶碗や茶入れがあるということを学びました。
なかでも特に価値があるとされている『大名物』たちは、戦国時代には一国一城以上の価値があるとされており、有名な武将たちもこぞって蒐集したのだとか。古田織部を主人公にした漫画『へうげもの』では、戦国時代に茶の湯がいかに重要な役割を果たしていたかが描かれています。名物のために死ぬ、という言葉が冗談ではないくらいの熱のあげようを見ていると、モノには人を狂わせる魔力があるのだなと改めて感じます。
そして名物の成り立ちや価値の上がり方を学ぶにつれて、これは現代にも通じる普遍的な法則なのではないか?と感じるようになりました。
例えば名物はもともと中国からの舶来品につけられていた名称で、国産ではなく外国産こそが高級品とされていましたが、小堀遠州が『玩貨名物記』の中で国産の道具(和物)を名物にあげたことで一気に名物の裾野が広がります。
しかしその後名物が増えすぎたことによって『名物』というラベル自体の価値が揺らぎ始めたことで、松平不昧がそれぞれの名物を大名物・名物・中興名物の3つに分類し整理し、その基準が現代にいたるまで用いられています。
個人的にこの流れから学んだポイントは3つあって、
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