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インスタ時代に「書く」仕事が生き残るには

最近「新・小売概論」の記事作成の関係で、買い物に関するインタビューをする機会が増えてきました。

そんな中で感じたのが、どの年代でも一番時間を使うアプリとして「Instagram」の名前があがるということです。

これまで人になにかを伝える、表現する上で、文章は一番のツールでしたが、その常識が徐々に崩れ始めてきたように思います。

そんな気づきを通して考えたのが、これからの書き手のあり方です。

何かを売る上で、ストーリーを持たせることの重要性は長く言われてきたことですが、情報へのアクセスがスマホへシフトしている今、長い文章を読ませることは不可能になりつつあります。

インスタ全盛の時代、パッとみてパッと「いい」と思わせることが重要で、そのあとに詳細を「読む」という工程が入るのです。

では「書く」仕事は廃れていくのか?というと、私はそうは思いません。

言語化して伝えるというのは、どんな分野でも必要なものだからです。

写真や絵などを通した非言語コミュニケーションは、受け手に余白を与え、想像力を掻き立てることができます。

それは逆にいえば、主張を明確に伝えるには適していないということでもあります。

例えば、あるシーンを切り取った写真があるとして、発信側の主張をそこから汲み取るのは、受け手の想像力に委ねられています。

しかしそこにタイトルとキャプションがついていれば、より深くその写真の意図を伝えることができます。

そこで必要とされる「書く」技術は、これまで求められてきたものとは少し異なるものかもしれません。

ことの賛否はさておき、人が長文を読むための集中力が失われているのは逆らえない事実です。

その事実を受け入れた上で「じゃあどうするか」を考える方が、現実的なんじゃないかなあと思うここ最近です。

▼引用RTのコメントでなるほど!と思ったもの。たしかに写真は事実性が高いという特徴はありますね。「拡散は文字情報が付いているもの」というのは、全員が共通の文脈で話せるからなのかもしれません。

▼最近のファッション誌は文字よりもビジュアル寄りなものが多い気がしていて(MERYやNEXTWEEKENDなどのWeb発の雑誌は特に)、テキストよりもいかに写真を多用してリッチに見せるかが重要という流れは私自身も感じているところです。

あと、個人的に思うのは、TwitterとInstagramどちらも成功している人ってあんまりパッと思いつけないんですよね。

つまり、同じSNSでもTwitterでの成功法則とInstagramでの成功法則は異なる部分が大きくて、意外と再現性がないものなのかもしれないな、と。

私は文章派の人間なのであまりInstagramが得意ではないのですが、私みたいな人間とバリバリのインスタグラマーが手を組んでメディアを作ったらどんな感じになるのかな、とちょっと今後が楽しみな気もしています。

変化に抗おうとするよりも、その波に乗って楽しんでしまう方が、よりよいものが作れる。

そんなスタンスで、これからもがんばりたいと思います。

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(Photo by tomoko morishige)

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