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今週読んだ海外記事と雑感(2020.9.12)
今週もピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。
LVMHのTiffany買収が破談へ
うおお、コロナでLVMHのTiffany買収が白紙に戻るかも?とずっと言われてましたがまさか「米政府の関税施策に対するフランス政府の方針」という理由で白紙にしてくるとは…!
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 10, 2020
Tiffanyはこれを不服として訴訟準備を進めているようですが、LVMH側は→https://t.co/ZaycuAe8ZR
コロナ禍によって急落したTiffanyの株価の水準に合わせた再交渉のために一度破断にしただけなのではという見解も🤔
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 10, 2020
ルルレモンがポップアップを増やすわけ
ルルレモンが下半期でポップアップの開催件数を70まで増やすとのこと。アスレジャーは消費が衰えていないカテゴリなので顧客の来店需要があるものの、入店規制によって発生する待ち時間を減らすのが主な目的だそうで、ホリデーシーズンに向けて出店を加速させる見込み。https://t.co/zW2do9srlL
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 10, 2020
Airbnb創業者がP2P型ファッションレンタルサービスをローンチ
Airbnb創業者のひとりがP2P型のファッションレンタルサービスを開始。出品者は最低120日間は出品し続ける必要があるものの、配送などは拠点となるクリーニング店が行うので出品しておくだけでお金が入ってくる仕組み。https://t.co/JmRALVgcMN
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 9, 2020
個人的にはこれの着物バージョンができたらいいのになーとずっと思っているのだけど、需要がニッチすぎるので機能開発や流通の構築への費用対効果が低いのだよなー。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 9, 2020
浴衣とか振袖とかオケージョン商材は需要が集中するから機会損失多そうだし現実はなかなか厳しい🤔
オンラインコンシェルジュサービスがブームの兆し?
コンシェルジュサービスが存在感を増してきているという流れから外商みたいな仕組みをイメージしていたのですが、あくまで商品選びは顧客で、1時間以内に自宅に配達してその場で試着&すぐ返品できるところに特徴があるのを見ると、どちらかというとUber eatsっぽさがあるhttps://t.co/XO24iSQsx9
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 9, 2020
外商はそもそもあまり表立って語られないビジネスなので実はアメリカでも知られていないだけで外商が浸透している可能性もあるなと思いつつ、日本や欧州は封建制度の名残で「貴族階級」の概念があったことが御用聞き的な外商の仕組みにつながったのかもなーと思ったりします。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 9, 2020
外商の肝は「個ではなく家」として付き合っていくことにあるので、どんなに資産家が多くても古き良き社交界のしきたりみたいな特殊性がないと単なる使いっ走りになってしまうのかなーと。無駄なルールが多い場所ほど提案力という代替不可能な価値が育ちやすいのでは感
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 9, 2020
ポップアップの出店が増加傾向へ
春先はほぼ壊滅的だったポップアップ需要も徐々に回復してきている様子。費用対効果を考えるとオンラインのみの施策よりリアルを絡めた方が費用対効果が高いという話は興味深いので具体的な数字も見てみたい。ただ、感染症対策にコストがかかるので全体的な出店費用は→https://t.co/TpkXiYsCR1
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
以前よりもあがっているもよう。NYでは一回の出店で100万円前後が平均的な費用だったようですが、今出店しているブランドは200万くらいかかっているとのこと。NYほ家賃が10%も下がっているのにこれだけコストアップしているということは、withコロナ対策にそれだけ費用がかかるということか…
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
ちなみに記事で取り上げられているBobblehausのポップアップでは、店頭の商品は試着用のみ用意して試着のたびに消毒。購入した商品は後日配送か、事前に購入した商品を駐車場で受け取るかの二択に限定して商品への不特定多数の接触を避け、店内イベントも無観客でライブ配信する徹底ぶり…!
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
でも真にデジタルネイティブなブランドはコロナがなくても遅かれ早かれこういうやり方になっていただろうし、コロナは時間を早めただけだよなあと改めて思う。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
「今はもう棚に商品を並べて売れるのを待つ時代ではない」という最後のコメントがすべてを表している。
▼元記事はこちら(Twitterでのピックがうまくいっていなかった)
WalmartがTikTokの買収に名乗りをあげる理由
TikTokの買収先にWalmartが手を上げたのは意外だったけど、こうして理由の考察を読むとわりと納得感ある
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
①デジタル分野での存在感を強めたい(過去の買収は失敗続き)
②デジタル広告に力を入れたい(すでにEC上の広告枠を売っている)
③若者のデータがほしいhttps://t.co/NiiSzlUOUb
特に②の広告枠販売の話はこれからからの小売のあり方として注目すべき動きだし、お店がメディア化することを考えるとTikTokのような「メディアプラットフォーム」を買収するのはたしかに理にかなっている。というかWalmartはもはや脱・小売化する未来を見てるんやろうな
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 8, 2020
Amazon、ドローン配送の試験運用認可へ
うお、先週のニュースだけどAmazonにドローン配送の試験運用許可が下りたとのこと。やはりコロナ禍においてアメリカくらい広さがあると深刻な買い物難民が生まれかねないし、国としても実現を早めたい思惑があるのかも。これでドローン配送を認可された企業は3つ目に。https://t.co/GZmpCkppyJ
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 7, 2020
TikTokは小売の未来にどう影響を与えるか?
TikTokの買収劇にWalmartまで参加してきててんやわんやの最中ですが、ブランドのマーケターは意外と冷静に「代わりのSNSを探すしかないよね」という雰囲気なのが面白い。ただ、TikTokの他にない強みは若者世代へのリーチだけでなくグローバルのリーチが広いこと、という話は→https://t.co/iD2taZ7NzT
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 7, 2020
体感としてもわりと納得感があって、独特のエフェクトによってノンバーバルで拡散されやすいSNSだからこそここまで一気に成長したのだろうなと思うし、Instagramがどれだけ機能を追加してもそこが「若者の隠れ家」たりえない今、Reelsで完全にリプレイスするのは難しそうだなーとも。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 7, 2020
個人的にはYouTubeへの導線として一番優秀なSNSなのでは?と思っていたので(私はYouTubeチャンネルのCMみたいな感じで見ている)、囲い込みの意識が強いInstagram上のReelsは本質的には競合たりえないのではないかなーと思ったりします。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) September 7, 2020
今週ピックした記事の中だと、ポップアップを含めた実店舗にブランドが回帰しはじめている流れを改めて感じました。
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