プラットフォーマーの持続的成長に必要不可欠なもの
最近Spotify、Netflixと立て続けにAppleに反旗を翻す動きをみていると、プラットフォーマーとコンテンツメーカーの力関係が拮抗し始めた瞬間の対応について考えさせられます。
そもそもプラットフォーマーが生まれる瞬間には、ユーザーの誘引要素はほぼコンテンツに頼る他なく、コンテンツメーカーの方が強者であることがほとんどです。
『そこをなんとか』とあの手この手でコンテンツメーカーを口説き落とし、その数があるティッピングポイントを超えるとユーザーの誘引要素がプラットフォームに移り、力関係としてもプラットフォームの方が強い立場になります。
例えばNetflixもはじめはコンテンツ集めに苦戦したはずですが、今や私たちは『Netflixにあるから観る』ようになっており、アニメなど関連グッズで売上が立つコンテンツはむしろ多少ライセンス料が安くてもNetflixに配信した方が得かもしれない、という状況になりつつあります。(このへんの仕入れ条件が現在どうなっているかは私は存じ上げないのですが)
一度このティッピングポイントさえ超えれば、プラットフォームは雪だるまのようにどんどん大きく強くなっていきます。
参加したいコンテンツメーカーが増えることによってコンテンツの量も質も上がり、それによってユーザーが増え、さらによいコンテンツメーカーが増えて…というポジティブスパイラルが起きていくからです。
つまりプラットフォーマーはティッピングポイントを超えるまでの苦しささえ乗り越えれば、その後は顧客が顧客を呼び自動的に成長するということです。
しかし、冒頭にあげたSpotifyとNetflixのように、場が成熟することによってプラットフォーマーを凌駕するコンテンツメーカーが生まれるケースがあります。
彼らはコンテンツメーカーでありながらプラットフォーマーでもあり、Appleというプラットフォームに頼らずとも経済が成り立つ規模にまで成長しました。
すると『いかにプラットフォームにお金を払わずにサービスを運営するか』という離脱の力学が働くようになります。
その結果が各アプリの『Apple税対策』であり、さらにSpotifyにいたっては欧州委員会への告発、NetflixはAppleの新サービスへの不参加表明と強気の姿勢を見せています。
こうした動きをみていて私が思ったのは、
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