ユートピアは永遠に訪れない
私はなんでも極論から考える癖がある。あるひとつのテーマに対して「Aを突き詰めるとどうなるか」をイメージする。そして「その真逆であるBを突き詰めるとどうなるか」を考える。もちろん二者択一ではなく選択肢が複数存在する場合もあるのだけど、なんにせよ選択肢を突き詰めた先の世界を想像した上で、どこに「中庸」があるかを測るという思考の仕方をしている。
言い換えれば、極論によって可能性の「行き止まり」を把握し、思考の範囲に枠を与える。そうすることで全体のバランスを考えやすくなる。
そして気づいたのは、どんなに綺麗な理想も突き詰めていけばディストピアになってしまうということだ。全員が何の苦しみも軋轢もなく自分の希望が完璧に叶えられる世界はありえない。誰かのやりたいことは誰かの制限につながるし、すり合わせが争いに発展したり時間がかかりすぎて不満につながるのは現時点でも同じことだ。
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