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『きたないは便利で、きれいは役に立たない』

先日、ケインズが100年近く前に語ったとされる「孫たちの経済的可能性」の全文をPDFで読んだ。

彼は早々に人間が暇と戦うことになる未来を見据え、「経済問題の重要性をあまり過大に考えたり、その必要性と称するもののために、もっと重要で
もっと永続的な重要性を持つ事柄を犠牲にしてはならない」と語った。

彼の先見の明といまだに色褪せぬ未来への考察には舌を巻くばかりだが、私がもっとも感銘を受けたのは、文中に出てくるこのフレーズだ。

『きたないは便利で、きれいは役に立たない』

このフレーズだけを読むと、もしかしたら怒る人もいるかもしれない。

じゃあ『機能美』はどう解釈されるんだ、と疑問に思う人もいるかもしれない。

彼の言いたいことを真に理解するためには、このフレーズの前にでてくるこの一節を理解する必要がある。

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