物語は、物語のために作られなければならない
2年前、動画コマースについてこんなnoteを書いた。
その中で、『重要なのは、アイテムにフォーカスせずにストーリーを作ること』なのではないかと書いたのだけど、2年経ってみて改めてこの主張への確信を深めている。
今のファッション業界で語られている動画活用は、どちらかというとアイテムにフォーカスして、洋服の雰囲気を伝えるものが多いように思います。
しかし実際に人が「欲しい!」と思うのは、ドラマで主人公がアイテムを身につけた姿なのです。
また、「なぜ『CM』よりも『ドラマ』を作るべきなのか」というnoteの中では、動画をみるという体験と商品を買うという行為についてこんな考えを書いた。
ちなみにアメリカではじわじわと『ドラマコマース』が盛り上がっているようなのですが、その大半がドラマを観ながら気になる商品をタップして詳細がみれたり、購入できるというもの。
一見いい仕組みのように思いますが、実際ドラマの世界に投入しているときに『これが欲しい』と行動を起こすようなことはそうそうしませんし、むしろ広告が合間に挟まってくるということでブランドへマイナスイメージをつけることにもつながりかねません。
それよりも、動画が終わった後に『今回でてきたアイテムの紹介』のようなCMタイムを挟む方が、実は効果が高いのではないかと考え始めました。
見ていいなと思ったものがそのまま買える仕組みはよさそうに見えて、実は『見る』という体験そのものを毀損する可能性がある。
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