クリエイティブには、なぜ「言葉の力」が必要なのか
インスタやTikTokの台頭、Podcastをはじめとした音声人気の高まりによって、情報伝達における『テキスト』の存在感は年々落ちている。
特にビジュアルは一瞬で膨大な情報をやりとりすることができる上に言語の壁もないので、絵や写真、動画といったフォーマットは一気にグローバルに進出することができる利点もある。
私はどちらかといえばテキスト畑で生きてきた人間ではあるけれど、それでも最近はイメージを伝えるのにPinterestやInstagramのリンクを送ったり、どこにいるかを伝えるために場所の写真を撮ったり、How toを知るのに動画を活用したりと生活の中で『テキスト以外』に触れることが増えてきた。
『百聞は一見に如かず』という言葉の通り、百の言葉を並べるよりもひとつのビジュアルを見せた方が早いことは多い。
特にブランドイメージや世界観を固める際は言葉で説明するのではなく、ビジュアルイメージを持ち寄ってすり合わせた方が圧倒的に効率がいい。
デジタルネイティブブランドが増えた背景には、こうした『世界観のすり合わせコスト』が劇的に下がったこともあるのではないかと思う。
一方で、クリエイティブにおいてビジュアルイメージだけで進めてしまうことの危険性も、ここ最近で強く感じるようになった。
そう考えるようになったのは、D2Cブランド界隈のパクリ/パクられ問題を目にする機会が増えたことがきっかけだった。
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