【11/20】今週のリテールトピック #新小売概論
「新・小売概論」では、毎週海外ニュースを4〜5本ピックアップし、海外トレンドをベースにアパレルや小売を取り巻く環境について考察していきます。
国内ニュースのピックアップは毎朝NewsPicksでも行なっていますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
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今週の主要ニュースはこちら!
1.What Dollar Shave Clubが語る、サブスクリプションモデルの未来
(What Dollar Shave Club says about the future of subscription services)
2.ティファニーの新ライン「Everyday Objects」がスタート
(Retail Therapy: Tiffany rolls out a $9,000 ball of yarn)
3.Spotifyが「Who We Be」イベントのチケット販売と絡めて化粧品の展開を開始
(Spotify expands merch to beauty products, sells out tickets for Who We Be)
4. Lord & TaylorがWalmart上でECサイトをオープン
(Lord & Taylor to Open Virtual Storefront on Walmart.com)
5.ソウルファッションウィークから読み解く「おそろい」ブーム
(MATCHING OUTFITS WERE THE STREET STYLE UNIFORM AT SEOUL FASHION WEEK)
1.What Dollar Shave Clubが語る、サブスクリプションモデルの未来
「"サブスクリプション"という言葉はとても便利なものに聞こえますが、このモデルによる体験は顧客へフラストレーション、特に商品を選ぶ自由を失ったと感じさせてしまう可能性があります。さらに悪いことに、顧客は商品を溜め込んでストックしてしまうのです。これこそが顧客が定期購買をやめてしまう理由です。」とLinc代表のStarbuckは語ります。
"The subscription sounds convenient, but the consumer experience of a subscription can be frustrating and feel like control of purchase decisions has been lost," Starbuck told Retail Dive in an email. "Worse yet, customers end up with back-stock of product in the cupboard. And that’s why customers cancel."
アメリカではもはやファッションスタートアップ=D2Cモデルが当たり前になりつつありますが、その中でもサブスクリプションモデルはあらゆるカテゴリに広がっています。
個人的には、今回の記事で触れられていたWhat Dollar Shave Clubを含め、サブスクリプションサービスそのものの説明や注目の企業、サブスクリプションが有効な分野などがまとめられている下記の記事は非常に参考になりました。
Unileverが1,000億円で買収した髭剃りスタートアップ、Dollar Shave Clubの分析
今回のRetail Driveの記事ではWhat Dollar Shave Clubがユニリーバに買収された瞬間、Flatline=成長がとまってしまったという話から、サブスクリプションモデルの成長の頭打ちについて説明されていました。
私もかなり前にコスメサンプルの定期購入サービスを契約していたのですが、冒頭で引用した通り「そこまでほしくないな…」と思うものが届いたり、使いきれなくて溜まっていったため数ヶ月で解約してしまいました。
ファッションにかぎらずコスメも食べ物も、1つのブランドだけでその人の生活を完結させるのは無理に等しく、それは「選ぶ自由」こそが買い物の楽しみだからです。
個人的にサブスクリプションモデルに手を出そうと思わなかった理由が冒頭の通り言語化されたことで思ったのですが、
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