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眠った記憶

〈学習方法それぞれに向いた目的を設定する〉

学習方法は、現在のところ、4種類存在する。それらは、星空、流星、音読、豊地であった。
星空に向いた目的とは、操作、計算といった、身体で覚える系だ。
流星に向いているのは、会話でのうまい例えや挿入だ。音読に向いているのは、全体の知識のイメージ、バックグラウンド作りだ。
豊地に向いてるのは、この方法では、流星、星空、が可能なので、やはり、目的としては、読書会、積読会のための下地作りだろう。
このことを考えると、次のような目的が抽出される。

①会話でのうまい例え、挿入
②操作、計算といった体で覚えること
③知識全体のイメージや、バックグラウンド


この3つが、目的であるということだ。
これをさらにわかりやすくすると次のようになる。

①会話の質UP
②体で覚える操作、計算の向上
③知識全体の下地


このようになることがわかる。

〈エピソード記憶は、意味記憶になるということを踏まえて〉

「IQ200の学び方」という本にあったように、いつぞや言っていたのは、「エピソード記憶は、意味記憶にやがて、変換される」ということだった。
このことは、「IQ200の学び方」でも書かれていた。つまり、最初覚えたことが、どこにあって、いつ覚えたか、という時空情報が段々消える、だから、当初覚えていた場所と、時間を超えたところに、眠った記憶がある、などというように、段々と意味記憶の性質、つまり、場所と、時が、消去されている意味になっていくということだった。
こうなると、すべて、カウンター情報か、使い勝手の良い、挿入や、例えとして使われていくことになるのではないかと、ここでは考える。
カウンター情報とは、ここで説明すると、訊ねられたり、聞かれたり、問われたりしない限り、出力されることのない「眠った記憶」のことである。このようなことは、ソクラテスも言っていたことが、あったように思う。
このパターンは、次のようなものだったと思う。

①知っていない
②知らないことを知っている 自覚
③知っていることを知っている 認知
④知っている


などいつ通りか、パターンがあるということだった。このうち,カウンター情報というのは、ともすれば、最終形態、すなわち、「眠った記憶」として重宝するかもしれない。
そもそも、引き出すという,行為は、脳に負担をかける。
だが、「眠った記憶」は、カウンター情報なので、引き出すことができない。
その点、脳に負担をかけない記憶であるといえる。そもそも、先ほどいった通り、エピソード記憶は、意味記憶に変換される、ということが、事実であれば、知らないひとに、意味記憶なるものを意味として発しても、わかりにくいものになりかねない。つまり、知っているひとはあのことか、となって、意味を聞き取りやすくなるが,一方で、知らないひとは、負担が大きいような状況になる。
つまり、“富める者は、富、貧しき者は,貧しくなる”ということになる。
確かに、知を追い求めるものにとって、最終形態は,気になるが、候補として、この「眠った記憶」が挙げられるだろう。
この「眠った記憶」とは、自らが,取り出すことができないが、尋ねられたり、問われたりいたら、答えられるカウンター情報だといえる。
これは,ソクラテスのいうように、“知らないことを知っている”状態になるのかもしれない。(無知の知)
容量の問題からしても、この「眠った記憶」は、大切だ。
なぜなら、膨大な情報をすべて、カウンター情報で、持っているとすれば、自ら、引き出すことができないが、聞かれたり、問われたら,答えられる記憶(眠った記憶)であるのだから、“自らが、取り出せない”という点で、節約になる!

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