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五條を持ち帰る
ただいま、大阪から帰りました。
大阪から帰ったのですが、土産は五条。
柿の葉寿司と、山本本店さんの原酒。
蔵元を訪ねて買ってきました。
ぼくは甘口の日本酒が好物です。
濃くてとろっとしてて、口に含むと舌に絡みつく。
いつまでも口の中に入れておくと口が酒に支配されるので、つい〜っと飲み込む。
酒はここからです。
口の中に香りが残らなければならない。
スッと消えてもいいのです、何がしかの存在感を感じさせてほしい。
さらに、甘味は酒と共に食道を滑り落ちていくべきなのです。
が、第一印象だけで評価してはいけない。
数杯は飲んで平均値を取る。
その平均値こそが酒の価値。
五條の酒だから、五條のものを肴としたいじゃないですか。
だから奈良の柿の葉寿司を買ってきました。
柿の葉の防腐能力を利用して日持ちさせるんだ、みたいなことですが、実際のことは知りませんし、どうでもいい。
大切なのは「賞味期限は翌日の夜」です。
それ、現代なら普通の寿司でももつんじゃない?
冷蔵庫に入れたままなら大丈夫ですよね、かなりまずくなるけど。
20年くらい前に1週間くらいもちますよ、って言われた記憶があるけれど、それが現実なのか思い出補正なのか今となっては証明する手立てなし。
いま、両者をテーブルに並べて楽しんでいます。
「楽しみは先送りすると歓びが大きくなる」と偉い人がいってた(ぼくねw)ので、帰宅してから洗濯して、掃除して旅道具片付けて席につきました。
自分がいる2m四方だけが、奈良県五條市です(o^^o)
自分が持つこの感覚、自分では宝物だと思っています。
物で、土地へトリップできるんですから。
復習しているという考え方も含めてです。
愛知県の奈良県五條市で、柿の葉寿司を肴にして19%の原酒ロックを飲む。
現地からいただいた観光パンフレットを眺めながら、自分の記憶と擦り合わせながら、より魅力的な絵を想像する。
単に妄想なんですが、この遊びが大好きです。
そして、五條という街への憧憬が深まっていくのです。
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