子持ちは観ない方が良いでしょう。胸騒ぎってレベルじゃねーぞ!
ストーリー:
イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い意気投合する。後日、パトリック夫婦から招待状を受け取ったビャアンは、人里離れた彼らの家を訪れるのだが…。
面白そう!"なにかがおかしい夫婦もの"大好物~ってことで
U-NEXTで880円で鑑賞。
料理教室の話はもう聞きたくないわねと言ったそばから料理教室の話を聞かされる、ユーモアのあるいいスタートダッシュ。
ウサギのぬいぐるみを探している間に妻が出会っていた感じの良いご夫婦。
旅先でこんな風に仲良くなれるなんて外国人ならでは。
気軽に自宅に招待されることも向こうでは当たり前のことだし、時間とお金に余裕があれば喜んで行くのでしょう。
家にお邪魔してからは違和感の連続。
"感じの良いご夫婦"から、"ちょっとおかしな夫婦"に変わっていく流れが自然で面白くて楽しめた。
妻のルイーセが帰りたいと思ったタイミングで決断できない夫ビャ~ン。
しっかりしろ!
「ディナーに招待したいの」と言われたら
期待してめかし込んでいくものです。
ところが連れてこられたのはいい雰囲気とは言えないレストランで
相手のパトリック夫婦は度を越えたイチャイチャを始め
会計は全額払わされ、帰りの車は爆音の中乱暴な飲酒運転。
申し訳ないけど本当にシッターかと疑いたくなるような汚いおじさんに娘のアウネスは預けられていたし
あまりに価値観が違うから夜中だろうと今すぐ帰りたい。
ルイーセはシャワー中バスルームに入られたことをなぜか夫に言わないし。うん、なんで?
娘が裸のパトリック夫婦の部屋で寝ていたのがピキーッとなって
一度は家を出たものの、ウサギのぬいぐるみを忘れて戻るはめに。
結局ウサギは車の中に落ちていたんだけど・・・
「大事な物は手放すな!なくしたらもう戻ってこないぞ!」
と子供にはちゃんと教えたいですね。旅先でも無くしてたんだから。
これまでの不満をぶつけると相手はショックを受けた様子で
その悪気のなさにはつい同情してしまうかもしれない。
もう一度チャンスがほしいと言われ受け入れるのはイライラポイント。
観てる側は悪いことが起こると知っているからね・・・
実際にここでやっぱり帰ろうと決める夫婦はどれだけいるのか。
こっち側の夫婦も、娘が夜中困って呼んでいるのを無視して、泊まらせてもらっている部屋でビャ~~ンなんてありえないことをしていたので
この時点では夫婦のおかしさなら3:7くらいだった。
まじでありえなくないですか?w
その後は打ち解けていく流れに・・・?
サムネの男2人が「ォアーーーーーーー!」ってしてるやつ
ここでかよ!
まさかの友情が芽生えたこのシーンのことだったなんて!
これだけ見たら感染もので食われたり何かする映画かと思うよね。
これ実は良いシーンなんですって言われて信じられる?
まあそんなほのぼの(?)も束の間のひと時。
女同士は全く仲良くなれていない。
食事の時は娘に対してなんと言っていたのかな。字幕がほしかった。
滑り台の謝罪に続き、相手の息子アーベルへの虐待をまた見せられる。
ダンスのところ・・・観るのきつかった。
歯磨き中のトイレ乱入なんてもうどうでもいいくらい、この夫婦と居たくない理由は新たにできたのにまだもう一晩泊まろうとしてて・・・!?
NOと言えない日本人だって夕方には帰ってたよ。
そして、アーベルの遺体発見と
これまでの写真でパトリック夫婦の闇の真相がわかり
ついに夜中だろうと帰ることに!
やっと決断できたんだねビャ~ン!
この辺は緊迫感凄くて怖かったなぁ。
背中から浴びるヘッドライトって恐ろしいよね。
後部座席でルイーセとアウネスは寝ちゃってる。
え?緊急事態なんだから起こしたら?
・・・いつ言うの?
・・・・・・・なんで言わないの?
スタックした車を置いてビャ~ンが周囲に助けを求めに・・・
・・・行っている間に
ルイーセが勝手にパトリック夫婦に電話でSOSしちゃったよ~ん!
パトリック「電話をくれて嬉しいよ」
観てるこっちがこの顔だよもう。。。
この先は書きたくないです・・・
血が流れる何かが起こるだろうと鑑賞前になんとなくわかっていたけれど、
なんとな~く『子供が酷い目に遭うわけない』とか
あまりにこっち側サイドがやられっ放しだから
きっと大逆転があるものと思い込んでしまった。
まさかあのままやられるなんて・・・嘘でしょ?
ある意味これこそがどんでん返し映画と言える。
パトリック夫婦の真相は
旅先で出会う家族をターゲットに
とっかえひっかえ子供を奪って喋れない状態にして育てていた。
なぜなのか?
最初は可愛がるけど、親の愛情なんて元々持っていない人達だから
飽きてしまって次のターゲットを探すのかなと。
あとは子供に愛されてみたいとか。
更に無職ということで、迎えた夫婦をアレすれば所持金が奪えるから
しばらくの生活がなんとかなるのかも。
あのベビーシッターの野郎は何のメリットがあってグルやっているんだろうね。さすがに大人3人+子供をお財布だけで養うのは無理だと思う。
怪しい証拠となる写真を飾っておいた理由は
狩りの証のようなもの?(映画的理由でなければ)
アウネス、最初は可愛がってもらえるのかな・・・
それともあのベビーシッターに徹底的にしつけられて
結局はこの夫婦のおもちゃになるだけなのかな。
ぬいぐるみを持った小さな女の子だったのに
両親に守ってもらえなかったのが悲しい。
この映画を観た子持ちの皆さんは
最低の無力を目の当たりにしたと思うのでいざという時は戦えるはず。
そしてなにより、パートナーとの報連相を大事にしましょう。
U-NEXT/字幕