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2022/11/26 BGM: Mouse on Mars "Saturday Night Worldcup Fieber"

イオンで来年の手帳が売られているのを見て、来るべき2023年のことを考えてしまう。来年はどんな年になるのか。今年の初めにどんな抱負を抱いたか、私はぜんぜん覚えていない。それで日記を読み返してみたのだけれど、結局私は「今日一日を断酒して過ごす」という風に一日一日をつつがなく過ごして、そして未来に繋げていく生き方が性に合っているようだ。だから一年先を見通した生き方などできはしない。なら、来年のことを考えるとそれこそ「鬼が笑う」というものかもしれない。今日も一日、酒と無縁に過ごすことができた。ありがたく思う。

Discordで昔、中国出身の人から「あなたの生き方はとてもブッダ的ですね」と言われたことがある。私が漫画にもアニメにも興味を持たず、ただ本を読んで映画を観て過ごしていることからそう言われたのだった。私だって邪欲というか煩悩は持っている。下世話な言い方をすれば女性とも仲良くなりたいし、金も欲しいし旨いものも食べたい。だけど、そんなことでガツガツして生きるのも自分には向いていないとも思う。諦めたわけではないのだけど、あまり貪欲になり過ぎて今の幸せを逃したくないからそんな「ブッダ的」な生き方をしている。

昔、取り憑かれたようにTwitterをしていたことを思い出す。フォロワーが減ったら傷ついて、取り乱したりして……どうしてそこまでのめり込んだのか、今思うとぜんぜんわからない。確かに友だちと絆を結ぶことができて、今はそれだけで御の字ではないかとも思う。アルファツイッタラーになりたいと思っていた時期もあり「売れない芸人みたいな奴だな」と言われたのも今は昔。ああ、これに関してもアホなことをしたものだと反省している。穏やかに、自然体で過ごすのが一番いい。たまにはジョン・アーヴィングの長編小説でも読みながら。

夜、リチャード・カーティス『ラブ・アクチュアリー』を観る。私の周囲では名作と誉れ高い作品だが、確かに完成度の高い「大人のエンターテイメント」な作品だった。観ているだけでハッピーな気持ちになれる。年甲斐もなく恋をすること、人を好きになることが恥ずかしくないと教えてくれる……クリスマスの優雅なムードに似合った映画だ。このような映画に触れると「自分もちょっとは大人になったのかもしれないな」と思う。登場人物たちを祝福する神様になったような視点から味わえる、スウィートな逸品だと感服させられた。

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