2023/07/05 BGM: Dragon Ash Feat. ZEEBRA & ACO - Grateful Days
重い腰を上げて、ようやく13日木曜日にぼくがホストとなって行うことになるミーティングのための資料を作り始めた。テーマはぼく自身にとっての「東京ライフ」で、10代の頃にぼく自身が東京に対してどんなふうに憧れを抱いていたかを語るというのが主な内容となる。そしてその後、実際に早稲田大学に入学したことからどのように「東京ライフ」を満喫したか……ぼく自身の笑いあり涙ありの「十代の潜水生活」(佐野元春)を振り返り、ふとドラゴン・アッシュのヒット曲「Grateful Days」を聴き返してしまった。この曲が内包する「俺は東京生まれHIPHOP育ち」という歌詞に、ぼく自身の人生に置き換えるぼくは「ぼくは宍粟市生まれ渋谷系(もしくはシティポップ)育ち」ということになるのかなと思った。ZEEBRAと比べると少しカッコよさが落ちてしまうけれど、それでもぼくはこの町で生まれ育ったこと、今でもここで生きているということを誇りたいとも思ってしまう。ぼくはぼくなりのリアルを生きて今に至る。「悪そうなやつはだいたい友だち」という人生ではないけれど、それでも今の境遇に至った日々はぼくにとっての報恩感謝の日々、つまり「Grateful Days」だ。
朝、雨が降る。ZOOMを立ち上げ、毎週水曜日朝の英会話関係のミーティングに参加する。今回は「used to do(かつて何々していた)」という言葉を使ってそれぞれ例文を作ることになった。安直な発想ではあるのだけど、それでもぼくなら「I used to drink a lot of alcohol once(ぼくはかつて呑んだくれていた)」ということになる。その例文を披露して、そこからぼく自身がいかにして断酒に踏み切ったかを語った。これに関してはよそのDiscordのサーバでも「決断力がすばらしいです」というようなことを言われたのだけれど、当のぼくは前にも書いたようにただ頭痛で酒が止まったので「もう飲酒生活はうんざりだ」「年貢の納め時だ」と思って止めたのだった。ある意味、ヘンな表現になるけれど「やけっぱち」「自暴自棄」になったのだと言える。呑み続けて毎日毎日酒に費やすカネのことを心配したり、あるいは自分が近い将来確実に死ぬということを思い悩んでしまったりすることに疲れてしまったので、それこそ「飲酒生活をギブアップ」したとさえ言えるのだった。とにかく「疲れた」……この理屈、わかってもらえるだろうか?
昼にまた英会話関係のミーティングにZOOMで参加する。そしてそこで、「ダイエット」についてワイワイ話し合う。日本語にもなっているダイエット(食事制限)だが、あらためて見直してみるとさまざまな切り口を備えた面白い話題であることに気づく。絶食について話が及んだので、ぼく自身は極端な絶食を経験したことはないけれどそれでも職場で健康診断の人間ドックを受ける際は食事を抜くという話をする。ぼく自身は今でこそ「太っている」とは言われないが、過去にずっと太った体型をイジられいじめられたことを思い出せる。「アメリカでは『肥満は自己管理能力欠如の証拠』と見なされる」「つまり、お前はだらしないから太るんだ」と言われたりもしたっけ(今でもそういうことを「アメリカでは」言われているのだろうか?)。ミーティングに話を戻すと、ホストの方の気配りや他の方のウェルカムな雰囲気もあって実に楽しい時間を過ごすことができた。これもまたぼくにとっては「Grateful」な出来事だ。
夜、断酒会に行く。今回は雨もあって会場に行けず、したがってリモート参加となった。そこでぼくは、断酒に踏み切ったきっかけとして「悔しかった」ことを話した。酒に呑まれて生きること、酒しか生きがいのない人生を暮らしてそして虚しく死ぬことがただただ「悔しかった」ことだ。だからその酒を止めて、まったく右も左もわからない断酒人生に飛び込んだのだった。ある意味、ぼくはそうして1度ぼくにとっての飲酒生活というコンフォート・ゾーンから抜け出すことを経験したのだと言える。それは確かに苦しい、恐ろしいことだった。ぼくは「たまたま」うまくいったとも言える。今、ぼくはもう呑みたいとも思わない。喪黒福造的に言えば「心のスキマ」はお酒ではなく、人とのつながりによって埋められていると思う。断酒会のメンバーの皆さんとのつながり、Discordのぼくらのサーバのメンバーのつながり、発達障害を考えるミーティングのつながり、そしてこの日記を読んで下さっているあなたとのつながり。こうして断酒できて日々を穏やかに生きられているその日々/毎日というのも感謝感激雨あられというか、まさに「Grateful Days」だ