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キャリアチェンジにマネージメントを学ぶことについて(私の場合)

フランスのケースだが、いよいよ来週から大学や大学院への出願が始まる。

そんなわけで、休日だった昨日は志望校のひとつである大学院のウェブサイトを開き、しっかり精読してみた。私が考えているのは2年制のプログラムで、1年目(M1)にマネジメント全般を学び、2年目(M2)に起業やマーケティング、グローバルビジネス、リーダーシップ、戦略等、専門分野に枝分かれしていく仕組みだ。

そのことは分かっていたが、今回改めて見直してみて気づいたことがふたつ。M1のプログラムは100人以上の受入があるのでおそらくそれなりに大きな規模だと思うが、入学条件の前提として、経営学か経済学、社会科学の学士を有することが必要だということが入学手続きのページに割と大きく強調されていた。私は大学は出ているが、いわゆる学際系、つまり複数の学問が融合したような学部の出身だ。良くも悪くもあいまいで、卒論のテーマは海外NGOのボランティアについてだし、大学時代に何を勉強したのか聞かれると、いつも言葉がつまる(そもそも大して真面目ではなかったという別の問題もあるが…)。

まだ自分の中で自問自答を繰り返しているような状態だが、ひとつめの問題は、私の経歴が果たしてそのプログラムを履修するに値すると認めてもらえるかどうかということ経営学とは異なるが、社会科学系に間違いはない。これはグレーゾーンで、なんとなく、採用担当の裁量によるものかもしれない。しかし、運よく(?)出願自体はできたとしても、他の若く、経営学の基本をおさえている優秀な志望者たちがたくさんいたら、若くなく、大学の成績証明書もフランス語の成績もさほど芳しくない私は、優先的にふるいに落とされるだろうことは容易に想像がつく。

ここの大学院のマスターのプログラムのほかに、大学院ではなくてビジネススクールのMScかMBAプログラムに出願しようと思っている。フランスのビジネススクールは費用はかかるが、多くは1年で卒業できるのだ。

しかしビジネススクールの場合、今度は英語のスコアやGMATもしくはGREという学力を量るテストのスコアが求められる。英語は対策しやすいイメージのあるTOEICのスコアが、学力はGREのスコアが認められるスクールを厳選し、「テストのための勉強」を頑張るのは年内までと決め、スコアメイクに励みはじめたところだ。しかし果たして3ヶ月で必要条件をクリアできるかは未知数だ……。それに正直、前にも書いたが、ビジネススクールはアカデミックさよりもその学校自体がビジネスチックな匂いがして、なんだか性に合わない気がしている。しかもフランスの学校なのに、ほとんどの授業は英語だし。

そんな中で頭に浮かんだ、もうひとつの問題。それはマネージメントの学位を取ったところで、その先どうするかが見えない、ということ。私のこれからの計画は、自己紹介の通りまっさらで、これからどう進むかによるところが大きい。もちろん「こんなことができたらいい」という淡い思いはあるのだが、それが本当に実現できるものだとは今のところ、あまり考えていない。また、ビジネススクールの学校案内やその卒業生たちのnoteなどを読んでいると、とても華やかな将来が期待できそうな幻想を持ってしまうのだけれど、彼らの多くはビジネススクールに入る前からしっかりしたキャリア基盤があるから、あまり参考にしてはしてはいけない気がしている。

そもそもふわふわしたところからたどり着いたのがマネージメントであって、履修を経た後にどう生きたいのかが見えていないというのは、あまり良いことではないかもしれない。とりあえず経営を学べば働き口はあるのではないかも思う一方で、フランスの一般企業につける気もしないから、自分の力で食べていけるよう、手に職をつけるようなプログラムを履修するのもよいかもしれない。そんなわけで、経営以外の分野についても調べ続けてはいるが、結局また同じ問題に突き当たるのである……。

いろいろ不安要素が大きくもやもやするけれど、まずは今週中にこの大学院の志望動機を実際に書いてみようと思う。

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