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連載①-2:「悩み苦しむ人」と「身近な人」の歪んだ関係〜カラクリを知る

《家族・人間関係トラウマからの回復》シリーズ

連載①-2:「悩み苦しむ人」と「身近な人」の歪んだ関係あるある〜カラクリを知る

前回〔その1〕では、自分の辛い気持ちや苦しさを察して「いつでも話してね」「一人で抱えすぎないでね」などの言葉かけしてくれた親しくしてる人・身近な人が、急に豹変して怒り出したり無いことにされちゃう……というエピソードを紹介しました。

そんな身近な人を、以下
“気づかいきょひるさん”  (*拒否る)
というふうに称しておきます。

※本来は、こんな茶化した言い方は控えたいところですが、便宜上この表現で話を進めます。

また前回
急に態度が変わったり、てのひら返すような態度をとる理由として

  • 想定してた以上に辛い出来事で混乱しちゃった。

  • 自身の想像を超えるような辛い体験(談)をした「当事者」が目の前に現れるなど思っていなかった。

というケースをご紹介しました。

気になるのは、

想定外とはいえ、自分から「いつでも話してね」「一人で抱えすぎないでね」など言葉をかけてきたにもかかわらず、イザ困りごとを口に出したら豹変したり怒り出すとか……どういうこと?!?

というところでしょうか。

今回は、その矛盾したような心理のさらに奥で何が起きているか、一般的な例を出しつつお伝えしてみます。


■「自分は役にたつ人」という理想像


たとえば、あなたが親しくしてる人に頼まれごとをされたとしましょう。
その頼まれごとは、これまでやったことなかったり、あまり自分には馴染まない事柄だったとします。

信頼関係もあり、いつも励ましてくれたりして助けられてるから、一つ返事で「できない」といえない空気感。

むしろ、その人の助けになれたら良いなと思う。

快く頼まれごとを引き受けました。

ところが、

“これまでやったことなかったり、あまり自分には馴染まない事柄”なもので、頼まれたことが、なかなか思うように進まない。
なんだか逆に足を引っ張ってる気もしてきた。

頼んできた人は、表向き『できることを手伝ってもらえればいいよー。』などと爽やかに言ってくれるのだが、本当は「引き受けた割になんだかあんまり当てにならんなー」とか思ってんじゃないか。
うんぬんカンヌン〜〜。。

つまり、

自分は人の役に立ちたい→ 役に立てるかも→ あれ? 反応が思わしくないぞ。→ もしや力が不足してる?→ 役に立ててないんじゃないか→ 役に立ちたい……(ループ)

みたいな心理状態が起きることがあるのです。

すなおに『助けになりたい』『役立ちたい』という気持ちと同時に、自分と自分以外の人を「何かの物差しで測る」ようなことが起こってたりします。


これは、現れた出来事やエピソードが自分の日常とかけ離れていたり、インパクトが大きいほど現れやすいです。

あなたにもそんな体験や記憶はないでしょうか。

いったいこれ、なんだろう??
何が起きているんだろう?

意外に自覚できる人はいません。
むしろ「自分では認めたくない」類のことかもしれません。

その正体は何かといえば……

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