サカナクション・山口一郎の記事を読んで
サカナクションのボーカル、山口一郎が自身がうつ病であることを公表したというニュースを見た。
【記事】
「病気を公開しながら、音楽を作っていく」――サカナクション・山口一郎、うつ病との闘い #病とともに
高校生の頃から好きなバンドだが、山口さんのことは「住宅街で夜ナマズを釣ってる人」という認識しかなかった。要は変な人。
だからこそサカナクションの唯一無二なサウンドが生まれるのだと尊敬の念を抱いており、常人には理解できない世界の住人だと思っていた。
しかし、この記事で語られている闘病時の様子や思いはそんな私の前提を覆す。本当にリアルに、飾ることない言葉で語られている。
一線引いて勝手に祀りあげていた自分を恥じた。
特に胸に刺さったのは、「揺り戻し」に苦しんだという話。私自身合う薬を探すのに本当に時間がかかったため、同じような苦しみを抱えている人がいたと知れたことが、不謹慎かもしれないが少し嬉しかった。
音楽好きの一人として、山口さんが記事内で話している「ミュージシャンのメンタルケアをできる組織づくり」が進むことを心から祈っている。音楽業界にとどまらず、まだまだうつ病、精神障害へのケアは未発達な部分が多い。いつか私もその一助を担えるようになりたい。
発信力の強い人がうつ病を公表し、その内容をメディアが取り上げる。
良い時代だと思う一方、うつ病に関する興味関心が高まっているという表れでもあるのは複雑だ。
日本はうつ病大国でありながら、この病については知ろうとしない。
こういったニュースをきっかけに、うつ病=弱い人がかかるという誤った認識が払拭され、誰でも罹る可能性のある病であるという理解が広まることを願うばかりだ。
ちなみに私は王道だが「夜の踊り子」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「忘れられないの」がすき。
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