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投資家として生きる2

僕も歳をとり、極貧バンドマンも父親になった。NO FUTUREでパンクロックをやってた人間が、偉そうに子どもの未来を想い、大切に育ててる。
親として誰しもが思うのは、子どもの将来だ。1番は健康だろうし、そこにもお金の問題がつきまとう。

身体に悪い食べ物。例えばジャンクフードやファストフードや添加物だらけの食事を散々食べ散らかしてきた僕らでも、子どもに同じ食生活をさせたいとは思わないだろう。

そんな身体に悪い物を買えば買うほど、それらは子どもの代や、孫の代まで長く繁栄する事になる。その分野に投資をしてる事になるからだ。
本当にそんなお金の使い方でいいんだろうか。

身体に良い食事。無添加、無農薬、オーガニックは確かに買いにくい。売ってる店もあまりなければ、かなり高価でもある。

だけれども僕らがここで踏ん張れば、子どもの代や孫の代にはきっと変わってるはずだ。

オーガニックは今は高価でも、みんなが意識を持ってお金を落とせば、段々と値段も下がる。
いっぱい売れるならみんなが作るから。
資本主義が自然とそっちに傾いていく。
オーガニックが今よりも安く当たり前になっていく。
そんなお金の使い方ができたら、それはきっと愛の表現なんじゃないかと思う。

日本中どこに行っても、大きな国道を走ればロードサイドには大型チェーン店がいっぱいある。どこもかしこも日本中が似た様な景色になった。

外資系の企業も多い。本社が東京にあるような企業も多い。
どこの地方も、駅前の商店街はゴーストタウンになり、郊外型の大型ショッピングモールに多くの人が集まってる。

僕らがそこで使ったお金のほとんどは、外国や東京などの都会に流れていく。

僕らが使うお金は、とてもとても遠くの人の利益になる。身近な人には辿り着かない。
生きてるこの土地やこの場所に、その多くは残らない。
お金がちゃんと身近に着地するように、僕らそれぞれが努めると回り回ってきっと自分がまた豊かになる。

知り合いの店でご飯を食べ、その知り合いがまた知り合いの店で髪を切る。
その知り合いがまた仲間の店でマッサージを受け、知り合いの店で道具も買う。
月曜から金曜まで電車に乗って、必死で稼いできた外貨を、意識を持って内側で使ったら、僕らのローカルは豊かになる。
「外貨を稼ぎ内側で使う」
一つのテーマだと思う。


また、外国企業にお金を使えば、日本からお金は出ていってしまう。日本全体で考えても、地方と同じ様な事が世界規模で起きてる。
もちろん逆に、日本企業が外国で稼いでいるんだし、それは競争だ。
大型チェーン店だって、地元に雇用を生んでる。なにも全てを悪だと言ってるんじゃない。白黒で話を伝えたくない。
グラデーションと小さなイメージの話だ。
このイメージを持つことがとても大事だと伝えたいんだ。

僕らの人生にお金の問題はつきものだよね。
僕らの世代はきっとお金が無いよね。

ならば、同じ世代にお金を落とせば、この世代が潤うのかも知れない。
そういうイメージの連続なんだと思う。

僕らはそのイメージの中で、お金を然るべき場所に投じる必要があるのかもしれない。


これらがまさに投資行動であり、僕らは投資家そのものだって話だ。
なにも株を買うのだけが投資じゃない。
株を買うのと同様、僕らがお金を使う事全ては、小さな投資行動なんだと伝えたかった。

一生に使うお金は、相当な額、相当大きなポジションになってるはずだよな。

僕らの日常的な買い物は、自分の生きる世界を形成する投資。
個人の小さな買い物だって、それを投資と表現するのは決して偉そうな事じゃない。
自分の身近な人を豊かにする。その為にお金をできるだけ近くに落とす。
それがお金が自分にまた早く戻る一つのコツであり、僕らが幸せになる為に大切なイメージだ。

少し大袈裟に聞こえるかもしれないが、
そんな小さな投資家としてみんなが、その投資を上手にやりくり出来る事が、成功の秘訣だと僕は考えてる。

これで、母親の言葉が僕のルーツになってる理由は、大体伝わったと思う。

日々、実は僕らはポジションをとり、勝つか負けるかの資本主義ゲームの中にいる。
このゲームの中で幸せになりたいのなら、こんな話は大切だよな。

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