FX初心者はなぜドル円を選ぶべきなのか?プロが教える理由と裏話。
FXを始める人に、僕が最初にオススメする通貨ペアは ドル円(USD/JPY) だ。
今でこそドル円はボラティリティ(価格変動幅)が出ているけれど、
2022年以前までは「ドル円ってボラがなくて面白くない」と言われることも多かった。
でも僕は、その頃からドル円を推していたし、たとえ今後ボラが落ち着いたとしても、初心者がドル円を選ぶ理由は変わらない。
理由①:スプレッドが圧倒的に狭い
まず、ドル円はスプレッド(売買時の価格差)が最も狭い。これはどんな要素よりも大きなメリットだ。
例えば国内業者だと、ドル円のスプレッドは0.2銭が主流。
この数字が0.4銭になるだけでも、今勝っているトレーダーの一部は勝てなくなるほど、スプレッドの差はトレード成績に直結する。
短期トレーダーは、プラス期待値を何百回もの取引で積み上げて利益にする。1トレードあたりの期待値はそんなに大きくない。
この場合、スプレッドの差が0.1銭でも、1日100万通貨で100回トレードすれば10万円ものコスト差が生まれる。
日当に10万円も差がでるならそれはプロトレーダーの生死に関わる。
だからこそ、スプレッドの狭いドル円を選ぶ価値が大いにあるんだ。
理由②:情報収集のしやすさ
僕ら日本の個人トレーダーにとって、日本とアメリカの経済情報は圧倒的に手に入りやすい。ドル円を専門に取引している僕でも、
ヨーロッパや他の地域の情報を追う時はある。
でもヨーロッパの情報を取るのは正直手間がかかるし、精度も下がるんだ。
現代の金融マーケットは、情報が出た瞬間に価格が動くスピード勝負の世界。
情報の取りにくい地域の通貨を扱うのは、どうしても難易度が上がるだろう。
だから、情報の取りやすさという点でもドル円は初心者に最適だよな。
理由③:値動きの「クセ」に慣れやすい
FXの値動きには、通貨ペアごとに独特の「クセ」がある。
ドル円の動きに慣れている僕が他の通貨ペアをトレードすると、全く同じ手法では勝てないことが多いと感じてる。
それくらい通貨ペアごとに異なる動きをするんだ。
だから、初心者が複数の通貨ペアを扱うのは難しく、混乱の元になるだけだ。
まずはドル円に集中し、その値動きの特性を理解する。
体にクセを染み込ませるところから始めるのが最善だと思う。
ついでに、
逆にユーロやポンドが推奨される理由も話しておこうと思う。
YouTubeやインスタなどではユーロやポンドを推す発信者が多い。
その背景には、情報商材が絡んでいることも少なくない。
特にポンドはドル円よりボラが高い。
ボラが高い通貨は商材販売者にとって都合が良いんだ。
なぜなら、手法の有効性を検証するまでに時間がかかるからだ。
時折大勝ちが挟まることで、「この手法は使えるかも」と錯覚させやすい。
また、デイトレードやスイングトレードを推奨する商材が多いのも同じ理由だ。
トレード時間が長くなればなるほど、検証に時間がかかり、手法が機能していないことがバレにくくなる。
スキャルピングに比べて試行回数が少ない分、データの信頼性が低く、初心者には見極めが難しいんだ。
今日のnoteをまとめると
僕が初心者にドル円をオススメする理由は以下の通り。
1. スプレッドが最も狭く、取引コストが低い。
2. 日本とアメリカの情報が圧倒的に取りやすい。
3. 多通貨取引はオススメしない。通貨ごとの「クセ」に慣れるためにまずはドル円1つに絞る。
初心者がまずドル円に集中し、基礎を身につけることで、長く勝ち続けるトレードスキルを身に付けられると考えてる。
応援してる。
*写真は北海道
美瑛町「セブンスターの木」。
賑やかな場所より主張の小さな場所が好きだ。
るるぶの隅っこのほうが刺さる。