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投資初心者が絶対に知らない"市場の真実"とは?
トレーダーをやってると、投資の話を聞かれることがよくある。
基本的に、知識を隠しても意味がないと思ってるから、聞かれたことには全力で答えるようにしてる。
そんな中で、「投資の初心者が一番わかってないことはこれだな」って思うことがある。
今日はその話をしようと思う。
この話を理解できたら、本気で投資をする場合はもちろん、趣味として投資をやるときでも、結果がまったく変わってくるはずだ。
むしろ、この考え方を知っているだけで、マーケットを見る目が大きく変わると思う。
だからぜひ最後まで聞いてほしい。
まず、誰もが最初に考えるのは、「どの株がこれから上がるんだろう?」ってことだよな。
たとえば、「ニュースでこんなことをやってたから、この株は上がりそうだ」とか、
「将来、世界はこう変わるだろうから、この企業がいいんじゃないか」みたいに考えるのが普通だと思う。
でも実は、この考え方には決定的に欠けているものがある。まさに初心者がハマる落とし穴だ。
現代のマーケットでは、基本的に市場が想定している内容はすでに株価に織り込まれてる。
たとえば、ある会社に影響するニュースが流れたとする。
そのニュースが与える株価への影響は、瞬時に市場が反応して株価に織り込んでしまう。
ほんの短時間で、新しい株価として反映されて、次第にその価格で安定するんだ。
これはニュースだけの話じゃない。
僕らが立てる予想ですら、現時点の株価にはすでに織り込まれてる。
たとえば、「将来、世界はこう変わっていくだろうから、この企業は成長するだろう」ってみんなが考えているとしたら、実はその時点でその企業の株価にはその未来予測が反映されてるわけだ。
つまり、僕ら一般投資家が手に入る情報や、普通に考えて導き出せる予想なんてのは、結局みんなの予想と同じようなものになる。
そして、その「みんなの予想」がすでに株価を決めているってことだ。
この事実を理解していないと、いつまでたってもマーケットで思うような成果を出すことはできない。
じゃあ、投資家としてどう考えればいいのか?
その答えは意外とシンプルだ。
それは、「みんながこう考えている」というラインに対して、それを上回るのか、それとも下回るのかを予想することだ。
たとえば、
「将来、世界はこう変化するだろう。だからこの株は上がるだろう」って、みんなが考えているとする。
そのとき、みんなの予想よりももっともっとその企業が伸びると考えるなら、株を買えばいい。
逆に、みんなが期待しているほどはその企業は伸びないと思うなら、売ればいいんだ。
これが基本的な考え方になる。
この「みんなが考えているライン」を、相場では「コンセンサス」って呼ぶ。
日本語で言うと「合意」とか「総意」って意味だ。
つまり、僕らが予想するべきなのは、企業の将来性の絶対値が上がるか下がるかじゃなくて、コンセンサスに対して上か下かなんだ。
この視点を持てるかどうかで、投資の結果が大きく変わる。
この話を聞いてコンセンサスを意識できるようになった人は、もうすでに市場参加者の多くに差をつける事ができてる。
この話を今日はどうしても伝えたかった。
今後、株の話をするときには、
「世界がこう変化するだろうから、この株がいい」じゃなくて、
「世界がこう変化するとみんなが予想してるけど、その予想よりもっとこうなると思うから、この株を持ってる」
って話してみてほしい。
もしそんな会話ができるなら、もう立派な投資家だと思うよ。