『東京五輪2020 「侍ジャパン」で振り返る奇跡の大会』の編集後記を公開！

2021年9月7日 12:15

2021年8月31日に発売された書籍『東京五輪2020 「侍ジャパン」で振り返る奇跡の大会』（著：ゴジキ(@godziki_55)）の担当編集者による「編集後記」を公開いたします！

編集後記

「東京２０２０オリンピック競技大会」は、特別な大会だった。

　新型コロナウイルスの影響で、オリンピック史上最も「制限のある大会」とも言われた。１年の延期、そもそもの開催の是非、無観客開催――。

　パンデミックのなかで開催した東京五輪に、何を思っただろうか？

　スポーツがもたらす感動は、画面を通しての観戦でも余りあった。選手はもちろん、大会ボランティアや、感染対策に努めながら温かく応援する人々の姿にも胸打たれ、私は、この制限ある大会をやり遂げた「日本」を、誇りに感じた。

　しかし今回ほど、人それぞれに異なる感情を抱いた大会はないだろう。

　コロナ禍での開催に怒った人も、やるせない気持ちでいた人も、誰かへの忖度を感じてうんざりした人もいるだろう。「東日本大震災からの復興」は「多様性」は体現できたのか、疑問に思った人もいるだろう。

　どんな感情でもかまわない。感動でも誇りでも、怒りや悲しみでも。それぞれが東京五輪を真剣に受け止めたからこその想いとともに、「ＴＯＫＹＯ２０２０」を心に刻んでほしい。

　本書の題材である野球、そしてソフトボールは、13年ぶりに五輪競技に復帰を果たし、見事金メダルに輝いた。だが、２０２４年パリ五輪では再び競技から外れている。

　野球もソフトボールも、世界での競技人口が増えていき、もう一度五輪競技に復帰することを願ってやまない。パラリンピック競技に採用される日がくることも。

　２０２１年に開催された「ＴＯＫＹＯ２０２０」。選手、関係者、そして真剣に受け止めたすべての人に感謝する。

　本書が、読者の人生に役立つことを願って。

担当編集　深谷その子

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