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1ヶ月ぶりに会えた日|W不倫恋愛


↑この話の続き

17日は
直前まで会えるかわからない状況になった。

だけど、それはそれでも大丈夫だった。

なぜかと言うと、、、

とんでもなく仕事で疲れていたから


寝不足だし、顔色も悪いし
できたてのニキビ(吹き出もの?)
きしむ身体、、

温泉でも行って
身体を労らないとマズい感じだった。

当日のお昼に彼から連絡があり
当初の予定通り早めに帰れそうとの事。

その連絡が来た頃
私は仕事でトラブルに巻き込まれていた。
何が起きているのか分からず
会社に持ち帰って聞き取りした後
報告書を提出する流れでその場をおさめた。

会社に戻る車の中で
彼からのメールに気付いて
嬉しい気持ちと、仕事モードな自分とで
すぐに返事を返す気分になれなかった。


会社に戻り、早速当該社員に聞き取り
関係社員にも裏どり
上司や社長に今後の対応を相談。
状況を判断するには情報が足りず
翌日に再度対応を協議することに。

出来る事なら持ち越したくない案件だったけど
私の中でも、今後の進め方が見えないままだった。

これはいよいよ本当にリフレッシュが必要だと思い
数ヶ月ぶりに定時退勤。

彼との約束の時間まで
あまり余裕はなかったけど
ここは自分の時間を優先したいと思って
『少し遅れるけど必ず行きます』
とだけ伝え、そのまま近場の銭湯へ向かった。

1時間ほどゆっくりと温泉で過ごし
彼のもとへ。

彼を見るや否や
速攻でハグしてやるー!と思っていたのに
仕事モードがなかなか抜けず
いつものように
『久しぶり』と挨拶してしまっていた、、

彼は彼で
『あと一件メールだけ送らせて!』
と少し早口で言ってパソコンに向かっていた。

きっと無理して帰ってきてくれたんだなー

そんな忙しい中、時間を作ってくれた事が
本当に嬉しくて
もうそれだけで私の心は満たされていた。

メールを送り終わると
彼がいつものようにこだわりのコーヒーを淹れてくれた。

『随分と開いてしまったけど、、
気持ちの状態はどんな感じ?』

と少し緊張したような表情で聞いてきた。

話すつもりはなかったけど
気付いたら今日のトラブルの事を話し始めていた。

私と彼は偶然にも同業者。

「1」を話せば「5」ぐらい分かる。

ひと通り話終わると
彼が『言葉遊び』と称して
色々な角度から意見をくれる。

時には笑わせようとしたり
的確なアドバイスをくれたり
彼は上の立場の人だから視野が広いし
色々な考え方や言葉を使って気付きをくれる。

彼との話が終わる頃には
私の頭の中は整理され、何をすべきなのかも
明確になっていた。

正直、温泉よりもリフレッシュになっていたと思う。

話し込んでいたから全く時間を見ていなくて
気付いたら1時間半程過ぎていた。

あ、、、
次に会ったら聞こうと思っていた事
話そうと思っていた事
何一つ出来てない、、、

来週に持ち越しだなー
なんて思っていたら、彼が手を広げて目の前に立っていた。

『ハグ、ちょうだい』

って言うから
さっきまでの時間とのギャップに戸惑いつつ
久しぶりの彼とのハグ。

人肌って、こんなにホッとするんだ
と彼の首に顔を埋めると
強い力で抱きしめてくれた。

久しぶりに肌を重ねる彼との時間は
身も、心も、私を満たした。

彼との時間は
常に愛を感じる事ができて
身に余る程。

次は来週の月曜日に会う予定。


今度は私が彼を満たしたい。



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