体にはビタミン・ミネラルのサポートが必要
これまで、栄養素の中でもタンパク質の摂取がいかに大事かお伝えしてきましたが、当然ながら、タンパク質だけ摂ればいいのではありません。
健康な体を維持するエネルギー代謝。代謝に欠かせないサポートとしてのビタミン・ミネラルについてまとめました。
糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素が重要なのは、体をつくる材料になり、体を動かすエネルギー源となるからです。
これらの代謝をスムーズに勧めるための潤滑剤が、ビタミン・ミネラルです。
タンパク質を十分摂っていたとしても、ビタミン・ミネラルが足りなければ、体調は整わないのです。
ビタミンは、体内でほとんどつくることができないか、つくることができてもそれだけでは足りません。
13種類あるビタミンはどれも体にとって欠かせません。
「タンパク質との関わり」という観点から「特に意識して摂りたいビタミン」として挙げたいのは、
①タンパク質・糖質・脂質、すべての代謝をサポートするビタミンB群
②タンパク質の合成を助けるビタミンC
③筋肉の合成を促進するビタミンD
です。
また、ミネラルは体内でつくることができないので、毎日の食事で摂取する必要があります。ミネラルで意識したいのは、亜鉛、鉄、カルシウムなどです。
300種類以上の酵素の働きを助ける亜鉛は、タンパク質の合成にも関わっています。鉄は、アミノ酸から神経伝達物質をつくるのに必要なミネラルです。
カルシウムは、骨や歯の材料になるだけでなく、筋肉の収縮や神経の安定にも関わっています。
精神科医の藤川徳美氏は、これにマグネシウムを加えています。マグネシウムは、カルシウムと拮抗作用がありブラザーイオンと呼ばれています。拮抗作用とは、別の作用を持つ物質同士が互いに干渉し合う作用のことです。カルシウムとマグネシウムは1対1の割合で摂ることを勧めています。
健康な体を維持するには、三代栄養素とビタミン・ミネラルを上手に組み合わせて摂るようにしましょう。
参考文献:「知識ゼロでも楽しく読める!たんぱく質のしくみ」西東社
「若さを保つ栄養メソッド」藤川徳美著