タンパク質は食べ溜めができないって知ってた?
みなさんの中に、ガッツリ外食をした翌日は、質素な食事でバランスをとるという方はいませんか?
それ以前の私です。
居酒屋で飲食したりステーキや焼肉などをガッツリ食べた日の翌日は、スープやサラダなどヘルシーな食事にしてカロリーバランスを取っているつもりでした。
これって摂取カロリーをプラマイゼロにしたいという願望だけで、実際はゼロになんてならないし、しかも体にとってよくない行動だったようです。
実はあまり知られていない、タンパク質が「食べ溜め」できない理由についてまとめました。
タンパク質は体にとって重要な栄養素ですが、他の栄養素とは異なり「食べ溜め」することができません。
体はタンパク質を一時的に貯蔵する場所を持たず、摂取されたタンパク質はすぐにアミノ酸に分解され、必要な分だけが体内で使われます。
余ったアミノ酸は脂肪やエネルギーとして利用されるか、尿として排出されます。
例えば、朝はコーヒーとパン、昼はおにぎり、夕食で肉などのタンパク質をたっぷり食べたから、朝食・昼食で足りなかった分を補えるということにはならないのです。
タンパク質は、24時間休みなく筋肉の修復や免疫機能、ホルモン生成に使われるため、体の機能を維持するためには、毎食ごとに20〜30gのタンパク質を供給する必要があります。
特に夕食と朝食の間は時間が空くため、朝食のときには、体はタンパク質に飢えている状態です。朝食はタンパク質が補給できるものをしっかり食べるように、食事のスタイルを見直してみましょう。
タンパク質を効率的に摂るために、タンパク質の3つの特性を覚えておきましょう。
①タンパク質は「食べ溜め」ができない
②一度に摂る量が少ないと、筋肉合成を最大にする
ことができない
③タンパク質摂取量30g前後で筋肉の合成はストッ
プする
これらの特性から、タンパク質は毎食20〜30g摂取するのが効率的といえます。
大抵の食品のパッケージには含まれるタンパク質の量が書かれているので参考にしましょう。
また、普段よく食べる食材に含まれているタンパク質量を覚えておくと、不足した時にすぐに対応できるので便利です。
まとめますと、
①タンパク質は「食べ溜め」できないため朝昼晩
20g〜30g摂取することを意識する
②食品のパッケージでタンパク質量をチェックし覚
えておくことで、普段の食事にプラスできる。
こうした行動の積み重ねで体の機能を維持することができます/
参考文献:「知識ゼロでも楽しく読める!たんぱく質のしくみ」西東社