鮮血に恋をした

十二月二十五日。
聖なる夜の日は昨日で終わったも同然。もう正月に向けての準備が始まる。早いなぁ。

クリスマスと言えば恋人とデートをするのが定番らしい。恋人は居る訳だが、一緒に過ごすのは何か違う気がするのだ。
私はそんな事を独りで思いながらコンビニで買ってきたショートケーキを貪る。

いつものように自分に対する劣等感を一瞬だけでも殺す為に腕を切る。

なんということだろうか。見事なまでに私の腕から蜘蛛の目が、鮮血が永遠に出てくるではないか。

ワインよりも深い紅。
ルームライトが反射した艶やかなそのフォルム。
傷を広げたらどんどん紅く染まっていく。
これは運命の赤い糸なのだろうか。

見とれてしまう程の美しさに胸を打たれた。
其の儘三分間、じっくり眺めていた。
だが、拭き取らなければ固まってしまうその切なさに吐きそうになった。

あの蜘蛛の目が無くなった傷口は地味に痛痒く、素晴らしいものと化した。
同時にこれは私が生きている証だといきなり石を投げられて正気になった。

その内この傷をつけたことを後悔する日が来るのだろうか。
いや、そんな日が来る前に私は星になるよ。

私はこの晩、鮮血に恋をした。


なんだこの気持ち悪い文。食べ過ぎのせいもあって吐き気がしてきた。
恥部を増やすような自傷行為を正当化した挙句、美化までしようとしている自分が気持ち悪い。早く死ぬべきだ。

腕痒い。ひたすらに痛い。
結局血が固まりかけてティッシュで拭いとりました。そのせいでヒリヒリする。

クリスマスプレゼントは先生と十分間だけでいいので雑談というのは許されませんか?
いや、素敵な夢を見る事が出来るならそれがいいです。

明日は親とクリスマスデートです。
早く寝ます。
嗚呼、憂鬱。

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