「本屋の本を売る本屋」1月と2月と12月31日の出張販売スケジュール

 先を見据えて動くことが苦手です。
 小説を描いているときもそうなんですが、展開や結末を詳細に詰めてから話を進めていくのが、どうにも性に合いません。
 予定調和で済んでしまいそうになるのが、いやなんだと思います。

 とはいえ、本を売るという商売を継続していくためには、しっかりと道筋を立てておかないといけないです。
 なので2025年は最初に、最終日の目標を設定しました。

「12月31日は、大晦日でも営業している本屋を巡りながら、訪問先で本を買い、出会った人に本を売る」

 本の行商みたいな感じです。
 ひとつの場所にとどまらず、動き続けながら、何処かで本を売る。
 ごーすと書房に遭遇できた人はラッキー、ぐらいの気持ちで、大晦日に本屋で本を買う人に新年に向けた手土産を渡せればと考えています。
 ちなみに、どの本屋を訪ねるかは事前に何も告知しません。その日に決めるかもしれません。

 さて、最後の一日の予定が定まると、この一年をどう過ごしていくかがなんとなく見えてくるものです。つまり、今年も「本屋の本を売る本屋」をやり切るということ。そんなわけで、1月と2月の出張販売です。


◆2025年1月17日(金)13~18時
 出張先:BOOKSHOP TRAVELLER(祖師ヶ谷大蔵)

 BOOKSHOP TRAVELLERさんで、2024年9月以来2回目の出張販売です。
 告知画像は、日本列島を意識した流れで、北海道から九州までの本屋さんの本を並べています。
 BOOKSHOP TRAVELLERさんが「本屋を旅する」本屋というコンセプトでもあるので、今回は旅をテーマに取り入れます。日本地図に見立てて各地域の本屋でつくられた本を並べ、当日限定で仕入れ先の本屋マップも配ります。
 ごーすと書房で何処かの本屋の本を手に取って、その本屋に実際に足を運ぶ/オンラインショップを巡回する、という流れをつくるのが1つの目的です。まだ見ぬ本屋との出会いを求めに来てください。


◆2025年1月19日(日)13~17時
 出張先:Readin' Writin' BOOK STORE(田原町)

 Readin' Writin'さんは、ごーすと書房が2024年2月に初めて出張販売をおこなった本屋です。あれから月日が流れました。
 今回は、本屋発の本でも、ビジュアルを中心につくられた本を大展開する一日にします。絵本、画集、写真集、コミックエッセイ、パラパラブック、スタンプ、ポストカード、などなど。
 特に、本屋が手がけた絵本の魅力とメッセージ性、これを強く伝えていきたいなと。絵本に対する先入観のようなものを取り外す。ごーすと書房として続けていきたいことのひとつです。


◆2025年2月15日(土)13~17時
 出張先:でこぼこ書店(北与野)

 さいたまのでこぼこ書店さんで、3回目の出張販売です。
 過去2回は、とにかく持っていけるだけの本を3つのテーブルいっぱいに並べる…、という形をとっていました。
 今回は本を売るだけでなく、対話型イベントにしたいと思います。
 2階の一番奥にテーブル1つと椅子を用意して、ごーすと書房はそこに滞在。本は、手前のテーブル2つに分けて並べます。空いている場所にも、椅子を置きます。
 本を眺めたい人は、手前のテーブルと空いている椅子で、ゆったりと本を選んで読む時間に充ててOK。
 ごーすと書房と話したい人は、奥のテーブルと椅子で、話したいときに声をかけてもらえればOK。本屋のことでも、編集のことでも、営業のことでも、出版のことでも、なんでも話します。世間話でも、全然大丈夫です。
 自由に本が読めて、自由に話ができる、そんな空間にします。
 土曜日の昼下がりに、ゆったりとした時間を過ごしに来てください。


◆2025年2月22日(土)16~19時
 出張先:双子のライオン堂(赤坂)

 本屋が出版した本でZINEフェスをやりたいなと、ずっと思っていました。
 何かしらのブックイベントに出店して、そのブースで展開するのもありなのですが、ごーすと書房としてはやはり、本屋の中で「ひとりフェス」を開いてみるのが最優先でやるべきことかと。
 というわけで、双子のライオン堂の一角を借りて、たったひとりのZINEフェスを開催します。
 本屋が刊行する本でも、文字通りのZINEは意外にもそれほど多くなくて、ISBNを取得している本や、商業出版の本以上の造本で製作されているものも少なくありません。
 そうした本とは異なる、インディペンデント感溢れる本を中心に並べたコーナーをつくります。新たに仕入れる本もたくさん加えられると思うので、楽しみにしていてください。全部2が付く日。


 というわけで、1月と2月の出張販売は2回ずつ。
 このほか、東京都足立区綾瀬のコミュニティスペース「あやせのえんがわ」さんで、2月末までの火曜・水曜の午後に本屋の合同ポップアップストアを展開しています。
 2025年はさらに多くの場所で、ごーすと書房との思わぬ遭遇をもたらせるように、神出鬼没の活動を広げていきます。
 本を売る場所は、売る方法は、ひとつではないことを証明しに。