【商品開発】( ˘ω˘)スヤァ…親も子も安眠。赤ちゃんの窒息死防ぐ新商品アイデア
「起業したい」と思ったら、どんな商品やサービスを考えますか?
普段の生活の中にも、実はビジネスの種がたくさん眠っています。誰かの困りごとを解決するアイデアは、実現すれば多くの人の助けになります。
横浜市立南高等学校の生徒たちは、子育て中のお父さんお母さんの困りごとに着目し、赤ちゃんの眠りを安心なものにするアイテム、「Zleep」を提案しました。その内容をどうぞ。
こんにちは、きらきらきらりんです。
私たちきらきらきらりんの新製品は、子育て中の先生の「子育てに役立つものを作ってほしいなあ」という一言からはじまりました。先生への深い愛から、何か子育てをサポートできる製品にしようと決め、お子さんをお持ちの先生方に様々なインタビューを行いました。
その結果、「なかなか寝ついてくれない」「すぐに泣き出してしまう」など、さまざまな悩みがありましたが、その中でも私たちが注目したのが「眠っている間に赤ちゃんが寝返りをうってうつ伏せになったとき、そのまま戻れずに窒息してしまうのではないかと心配で眠れない」という声でした。
この悩みを解決できる商品を作れば、消費者も気づいていないニーズに応えられるのではと考えたのが、この商品のきっかけです。
「寝返り防止」は解決策か
新商品を考えるにあたって、他社にはどんな商品があるのか競合調査をしました。すると寝返りをさせないようなクッションや、赤ちゃんの睡眠を撮影して異常があれば親をアラームで起こすカメラなどがありました。
そもそも赤ちゃんが寝返りを打てない期間は、個人差はありますが、だいたい生後6か月です。その間赤ちゃんは寝返りを通じて、歩行に必要な機能的動作を学習しています。つまり赤ちゃんの寝返りはすべての動作のベースであると捉えることができるのです。
寝返りを防止してしまうと、窒息死は防げるかもしれませんが、赤ちゃんの成長の妨げにもなってしまいます。私たちはこれらを踏まえて、親を起こさず赤ちゃんを安全に寝かせる、そして寝返りを妨げるのではなくサポートするという商品を作ろうと決心しました。
そこで私たちは窒息死を防ぎたい、そして寝返りをサポートしたい、この2つのお父さんとお母さんの希望を叶える商品を作りました。その商品は「Zleep」です。商品名は「zzz」という漫画などで用いられるいびきの表現と英語の「sleep」をかけたもので、赤ちゃんだけでなくお父さんお母さんもぐっすり眠ってほしいという私たちの思いが込められています。
実際に商品を作ってみる
そこでまず試作品を作りました。試作品はTシャツと空気で膨らむ浮き輪の部分からできています。浮き輪の大きさは、胸の幅を直径くらいにした半円くらいの大きさです。
この浮き輪が赤ちゃんの顔と布団に隙間を作り、呼吸ができる仕組みになっています。
この商品について、先生方や私たちの家族にアドバイスをいただきました。調査の結果、「首が不安定である」「赤ちゃんが浮き輪が邪魔で嫌がる」「重そう」など、さまざまな課題があることが分かりました。
それらを改善し、リニューアルした商品を作りました。それがこちらの改良型Zleepです。
この改良型Zleepは、主に3つのパーツから成り立っています。それぞれ順番に説明していきます。
まずTシャツ部分です。試作品の段階では普通の綿の素材を考えていたのですが、こちらではメッシュ素材にすることで、夏場に汗をかいても常に快適に使用できるようにしました。さらに洗濯が可能なので、いつでも清潔に保つことができます。
次にクッション部分です。試作品の段階では、空気で膨らませる風船のようなものを考えていたのですが、それだと若干硬さがあり、赤ちゃんに負担がかかってしまいがちなので、柔らかい綿でできているものに変更しました。これによって赤ちゃんの体に負担がかかりづらくなります。
さらにマジックテープでTシャツとは取り外しが可能なので、収納する場所にもかさばりません。またこれも洗濯が可能なので、常に清潔に保つことができます。
最後にクッションのカバー部分です。これもマジックテープでTシャツとくっつけたり、クッションとくっつけたりすることができます。さらに、普通の黒いゴムだけではなく、豊富な柄の種類も用意したので、ファッション性も重視しています。もちろんこれも洗濯可能なので常に清潔に保つことができます。
値段設定としては、1枚2980円を予定しています。カメラやセンサーなどが付いている製品だと使用期間が短いのにも関わらず値段が高くなってしまい、手が出しづらくなる一方、先ほど説明したとおり、Zleepはシンプルなデザインなので、市販のベビー服とさほど変わらない値段で提供させていただけます。
最後にキャッチコピーで締めさせていただきます。
安心して眠りなBABY!
ありがとうございました。
審査委員からは「改良がどんどんされている。空気を入れたところで終わりじゃなかったのがよかった」「寝返りを打たないようにする、とつい考えてしまいがちだが、寝返りとの両立を図ろうとしたのがすごくよいと思った」といった感想がありました。
みなさま、ありがとうございました!