【日本最大級!探究の祭典】「日常の窮屈さを解決する教育プログラム」出場チームのメッセージから⑥
探究学習の成果発表の場「クエストカップ2022全国大会」(2月19~27日)。出場チームの皆さんから送られてきた、これまでの学びの振り返りと、本番に向けた意気込みをまとめました。
自ら見つけた社会課題を、どうしたら解決できるのか考え抜き、発表する、社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」、その英語版「ソーシャルチェンジ・イングリッシュ」。
ゼロからビジネスの種を見つけ、考えた新商品の企画をプレゼンテーションする起業家部門「スモールスタート」の出場チームを紹介します。
目黒星美学園中学高等学校(東京) 「永遠のプリンセス」
社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」
メンバー(敬称略)
佐藤直央、安孫子晴、小杉碧、古賀愛梨、合地杏菜
作品の概要
私たちは国内の食料廃棄率を抑え、世界の食糧危機に関する課題を解決していくために「Lotus roots」というアプリを考えました。このアプリを用いることで、各家庭で消費・賞味期限切れで捨てられる食品や、スーパーで規格外商品として販売できない食品などをなくし、多くの人が食の楽しさに気づくことができます。アプリの使い方も簡単なので、いろんな方々に利用していただけると思います。
最も苦労したこと
どのようなものだったら、多くの人が食料廃棄率を抑えるよう行動してくれるか考えることが難しかったです。最初のころ出していた案は、多くの人が取り組むものとはいえず、話が行き詰まることも多くありました。
最もテンションの上がったこと
メンバーの一人が、各商品のバーコードを読み込んでいくという一言がもとで、話が一気に進んだ時がとても面白かったです。商品をかごに入れるたびにバーコードを読み込むことは時間がかかってしまうため、会計をする際にすべての商品の情報が入ったQRコードを読み込むというように改良を加えていくときも盛り上がりました。
発見、成長、やりがい
何度話し合いをしても、食糧問題をなくすという大枠のみで具体的な解決策や救いたい人などの意見がグループ内で出てきませんでした。そんな中クラス内で途中経過を報告する機会があり、ほかのグループより内容が明確にないことを改めて感じ、私たちは一から企画を考えなおしました。考え直していくにつれて、食糧問題の現状や課題、問題源など理解しきれていない部分が多くあることに気づかされると同時に、ヴィジョンも明らかになっていきました。初心に戻ることで、新たに知ることが増えるだけでなく自分たちに足りなかったものも見つけることができると知りました。
メッセージ
他人事ではない、私たちも当事者になり得るテーマを取り上げることでこのプレゼンを聞いている人もこれから意識して過ごしてほしいと思います。
全力で頑張るのでぜひ聴きに来てください!
近畿大学附属広島高等学校福山校 「Q&A」
社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」
メンバー(敬称略)
桧浜圭太、岩本太朗、佐藤佑紀、藤岡空良
作品の概要
浮気を防止するアプリを作る
最も苦労したこと
仕事の振り分けです。全員均等な量を分けるのに少し苦労しました。 最もテンションの上がったこと 作るアプリの内容を考えてるときが一番盛り上がったと思います。
発見、成長、やりがい
このような総合授業で企画を考えてる時、いつも自分が案を出してきましたが、今回はこれまでのより実現性や必要技術が高い企画を考えれるようになったことだと思います。
メッセージ
僕らが作るアプリがなるべく役に立たない世の中になるといいですね。
近畿大学附属広島高等学校福山校 「レジャックス」
社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」
メンバー(敬称略)
木村匠太、天野秀星、早間航生、山本倶蘭人
作品の概要
熱海市で災害に遭った人たち
最も苦労したこと
返礼品をどんな物にするかで苦労しました。
最もテンションの上がったこと
企画がすんなり決まったことです。
発見、成長、やりがい
グループのメンバーと協力することができて、コミュニケーションがよくとれたなと思いました。
メッセージ
発表頑張ります。応援よろしくお願いします。
近畿大学附属広島高等学校福山校 「Sunny」
社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ」
メンバー(敬称略)
目﨑友梨、重政亜伊、峯松飛羽、山形昊聖
作品の概要
【自己肯定感が低い人を助ける!!】
話し合う場所を作って考え方まで変えちゃう!?!?
最も苦労したこと
頭の中で想像していることを口に出して意見を伝えること。創造すること。
最もテンションの上がったこと
企画がなかなか思い浮かばなかったけど、意見を重ねて最終的にはいい感じの発表を完成させることができた時はテンションが上がりました。
発見、成長、やりがい
企画などを考えていく時に、流れに身を任せる事や、関係ないかなぁ〜っと思う事、しょーもない考えが意外と大事だな!っと言う発見がありました。 メッセージ 精一杯がんばります!私達のプレゼンを目に焼き付けてください!!
山形県立東桜学館高等学校 「B-rings!」
社会課題探究部門「ソーシャルチェンジ・イングリッシュ」
メンバー(敬称略)
大沼陽奈、安達菜月、阿部花菜、芦野陽南、浅沼音葉
作品の概要
私たちの最近の毎日ってなんだか窮屈じゃない?そんな思いから、私たちは、日常に窮屈さを感じている高校生を救うための教育プログラム、「Ed U」を考案しました。閉塞感を解消するだけで本当に高校生を救えるのか、高校生を救うためにはどんなソリューションが有効か、長い道のりの上でたどりついた私たちの考えを是非聴いてください!
最も苦労したこと
思考に強いメンバーが集まったが故に、どこまでも走っていってしまうところがありました。どこかに結論を見つけ、その結論の形を柔軟に変えていくという姿勢をとり、目指す未来像を見失わずに走りました。
最もテンションの上がったこと
ソリューションを考えている時間がとても楽しかったです。こんなのは?あんなのは?と無邪気にワクワクを感じて取り組んでいました。
発見、成長、やりがい
取り組んでいる途中で、この問題もどうしても解決したい!と強く感じる課題に出会いました。筋の通った道を歩くことも大切ですが、時には強い感情をきっかけに道から逸れることも面白いと気づくことができました。
メッセージ
思考と行動を繰り返してきた私たちの一年を詰め込んだ私たちの4分間を楽しみにしていてください!私たちが誰かを笑顔にする日はもうここにある!
光泉カトリック中学校 「Finovation」
起業家部門「スモールスタート」
メンバー(敬称略)
宇野 陽翔、小畑 芽生、横井 陽斗、川畑 大貴、森川 茉梨奈
作品の概要
スマホやパソコンを見ている時や勉強をしている時に肩が凝ったり、疲れたりしたことはありませんか?
実はその原因の1つと考えられるのが姿勢の悪さです。なんと約7割の人々が姿勢が悪いと答えた調査もあります。私たちはその『姿勢が悪い』という日常の「あるある」に注目をしました。しかし、姿勢の悪さは改善しにくいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこで私たちが考えたのは、Poschair, Poscushionという姿勢を測定, 数値化できる椅子とクッションです。姿勢を重心のセンサーと背中のつき方で測定, 数値化します。その2つの指標をもとに姿勢が悪くなった時は振動を流したり、スマホに通知したりします。そして、スマホアプリではデータをもとに姿勢を10段階で評価します。重心のデータから姿勢の偏りが確認でき、背中のつき方のデータから猫背などの姿勢の種類が確認できます。また、姿勢の悪かった部分を改善するためにストレッチなどのアドバイスも提示されます。なので、Poschair, Poscushionを利用することで正しい姿勢を理解することができ、人々の姿勢の改善につながります。
現在、世の中に多くある姿勢を矯正する椅子とは違い、測定, 数値化することで具体的にどのように悪いのかがわかるのもPoschair, Poscushionのポイントです!
最も苦労したこと
最も苦労したのは、コロナウイルスの影響でオンライン授業になった時の話し合いです。オンラインで話し合うときは、相手に意見が伝わっているのかどうかが分かりにくく、話し合いがスムーズに進みませんでした。
その時にできることをしようとオンライン授業の期間中は競合製品について調べましたが、意見を共有するのはやはり難しかったです。そこで、私たちは調べたことをチャットにまとめて書き込み、それを元に話し合うなどの工夫をしてきました。この大会の準備期間もコロナウイルスの影響で登校できる日がとても少なかったのですが、各自が家でできることを頑張って取り組んできました。
最もテンションの上がったこと
最もテンションが上がったのは、やはりプレゼンや動画が完成したときです。プレゼンへ向けてアイデアを考えているときは何度も難しいことがあり、うまくまとまるかが不安なこともありました。また、動画の撮影をしたときなどは、放課後遅くまで残ることもありました。しかし、その分作品が完成したときは達成感がありました。
発見、成長、やりがい
チームで協力することで自分にはない角度からの考え方と交流でき、話し合うことの大切さや面白さに気づくことができました。また、お互いの意見の改善点を見つけることでより良いものを作り上げることができました。
話し合いでは些細なことでも共有してみることが商品の改善に役立つということも、この作品作りを通しての発見です。
どんな商品が求められているか、どの問題にあった商品を作ればいいか、どんな機能があれば欲しいと思ってもらえるかという他人の視点でアイデアを考えることができるようになったのは成長した点です。そして、この作品を作り上げていく上では、「こんなのあったらいいな」という空想が実現に向かっていくワクワク感がありました。
グループワークではどんな意見でも必ずそれが商品に役立つかを話し合うので、意見を出すのが楽しくなりやりがいを感じることができました。
メッセージ
オンライン授業やリモートワークも普及した影響で、皆さんも姿勢が悪いと感じる場面は多いのではないのでしょうか?私たちの考えたPoschair, Poscushionを使えば姿勢を測定することができ、改善につなげることができます!
みなさんもPoschair, Poscushionを使って、姿勢にもっと視線を向けてみませんか?苦労したこともたくさんありましたが、頑張って作り上げてきました。私たちの探究の集大成をぜひ見てください!
神奈川大学みなとみらいプロジェクト 「カオス横浜」
起業家部門「スモールスタート」
メンバー(敬称略)
渡邊このみ、岡崎天晴、小柴さら、篠崎貴翔、有賀真央
作品の概要
中高生のあるあるから複数の社会課題を解決する、三位一体の企画です! 最も苦労したこと 抽象的だったイメージを具現化して練り上げるところ。それぞれのイメージを持っていたので、統一する際、良さをどう反映するかのバランスが難しかった
最もテンションの上がったこと
最初のあるある探しから、どういったサービス/商品かに決めるとき。そのあるあるをどのように発展させ、寄り寄りサービス/商品にするか話し合う中でこれから実際に「起業」の一部を体験できるというワクワクする気持ちであふれ、盛り上がりを見せた
発見、成長、やりがい
私たちのチームは混合チームだったこともあり、色々な学年の意見を聞くことができた。その中では当然、自分には考えもつかないような意見もあり、自分にとって良い刺激となった。またチームメンバー全員が初の体験であったので、それぞれの考えが対立してしまったり、途中で行き詰ったりしていた。それでも皆が協力して納得する作品としてまとまったときはとてもやりがいを感じることができた。
メッセージ
私たちは様々な学校から集い、『みなとみらいプロジェクト』として参加しました。学年も、自分たちを取り巻く環境も全く違う人達で集まれたからこそ、様々なインスピレーションを受けることが出来ました。逆に言えば、学校から強制されることもなかったということです。けれど『みなとみらいプロジェクト』に参加したことによって、このような素敵な大会の全国大会への切符を手にすることが出来ました。皆さんも、やるかやらないか迷ったら思い切って挑戦してみてください。例えそれが成功しなくても、必ず良い経験になるはずです。頑張ってください!