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「あなたの仕事の価値は?」→「“癒し”の提供」アイスクリーム企業社員と高校生の対話【ジョブトライアル企業訪問編(2)】

中村高等学校(東京都江東区)の1年生がこの夏、都内の企業に職場訪問をしました。毎年恒例の取り組みですが、今年度は教育と探求社の新しい職場体験プログラム「ジョブトライアル」を試験的に組み入れました。今回は、アイスクリームで有名な「ハーゲンダッツ ジャパン」(本社・東京都目黒区)をオンライン訪問し、社員の皆さんと対話しました。

「あなたの仕事は世の中にどんな価値を生み出していると思いますか?」この質問に、社員の皆さんから、様々な言葉をもらいました。

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<ジョブトライアルとは>
これまでの職場体験は、受け入れ先の職場の補助的な業務に生徒が取り組み、そこでの体験を振り返る流れが一般的で、ただの「お手伝い」で終わってしまう例も少なくありません。本来目指す、職業観やキャリア観の醸成につながる機能が十分果たせていないという指摘もあります。そこで、時代に即した新しいプログラムとして開発したのが「ジョブトライアル」。教育と探求社の探究学習のノウハウが盛り込まれた教材です。キャリアチェンジが常識となる「人生100年時代」の価値観を踏まえた「キャリアプランニング能力」の向上を図ります。
お問い合わせ先: 教育と探求社「ジョブトライアル」担当 (info@eduq.jp)


まず、会社や商品の紹介です。

「ハーゲンダッツ」の名前の由来は、創業者の米国人ルーベン・マタスさんが、デンマークの首都「コペンハーゲン」に、響きの合う「ダッツ」をつけた造語だそうです。

日本で販売が始まった1984年以来、年間売上で不動の1位は「バニラ」。「ストロベリー」で使うイチゴは、中まで真っ赤な品種を手摘みしているというこだわりぶりです。「グリーンティー」は、色と香りを追求し、開発に7年かけたそうです。

アイスクリームで「ちょっとしたご褒美」の時間を


この後、社員の皆さんが、生徒たちからの「働くこと」に関する質問に答えてくださいました。

Q.働いていて笑顔になる瞬間はどんなときですか?

自分の企画や提案が得意先の方に喜んでいただけて無事に実現できたときや、社内外の人を巻き込んで仕事の幅が広がったときです。(営業)

担当した商品が店に並びお客様が手に取ってくれた時や友人から「ハーゲンダッツの〇〇アイス食べたよ、おいしいね」と言われるときです。(商品開発)

Q.あなたの仕事は世の中にどんな価値を生み出していると思いますか?

「癒し」を提供しています。疲れていると癒しやご褒美が欲しい時がありますよね。明日も頑張ろうと前向きになれる商品を開発したいと思います。(商品開発)

自分たちがお客様と直接触れ合う機会は多くはないですが、作った企画が実現して多くのお客様に届けばいいなと思っています。(営業)

【事後学習】「一つひとつの商品にこだわりがあるところが魅力的」

ハーゲンダッツ ジャパンの皆さんの話を聞いた生徒たちは、9月、事後学習に取り組みました。学んだ成果を求人ポスターの形で表現し、感じたことをそれぞれ発表しました。

発表での生徒の声
「商品開発の一番初めに市場調査をして、偉い人だけでなく誰でも提案ができること、そしてその提案が商品になるということを聞き、面白いと思いました」
「私が感じる働くこととは、自分が好きなことを形にすることだと思いました。好きでもないことを仕事にしてもやりがいを感じられないから、自分の好きなことを形にすることが、働くことだと思います」

生徒一人ひとりがまとめたワークシートにも、社員の皆さんのお話をしっかり受け止め、自分なりに深めているのが伺えました。


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