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【セッション報告】全国から100人参加。高校生の社会実装活動「ミライブ.」スタート!

2021年度にプレスタートした「ミライブ.」。2022年度からプロジェクトが正式にスタートしました。6月17日の初回セッション(オンライン)では、全国から100人を超す1期生の生徒が参加。自己紹介や、昨年度の参加生徒のインタビュー、サポーターからのメッセージなど、盛りだくさんの1時間となりました。

当日の様子をレポートします。

「ミライブ.」は、高校生がアイデアの社会実装に挑戦する課外活動のプロジェクト。週2回のオンラインセッションには全国から生徒が集まり、学校や地域の垣根を超えてつながります。企業の第一線で活躍してきた「サポーター」と意見交換やアイデアの壁打ちをしながら、アイデアを磨き、社会実装につなげていきます。年度途中の参加も大歓迎です。募集要項は、記事末尾をご覧ください。

自己紹介:「誰かに言われたことではなく、自分で取り組むものをつくりたい」

初回セッションに集まった100人の生徒たちは、まずグループに分かれ、自己紹介が始まりました。ミライブに参加した理由は、本当に様々。

「昨年参加しておもしろかったから、今年も来ました」
「何をやるか全くわからなかったんだけど、なんとなく楽しそうだなって思った」
「最近熱くなれるものがないで、なにかそんなものができたらなと思って参加しました!」
「高校時代にやりきったことを一つ作りたくて参加した」
「自分たちで考えたことを実現させることは難しいけど、それが出来ることで前に進めると思った」

「誰かに言われたことではなく、自分で取り組むものを作りたくて参加しました」

率直に話すうち、場も温まってきました。

「ミライブ.」って?「つくって試す、アイデアの社会実装」

再び全体に戻ります。次は「ミライブ.」の概要を説明しました。

「ミライブ.」の目的は「アイデアの社会実装」。「社会実装」とは、自分たちのアイデアを元にして、実際に社会で役立てる、使ってもらうことを意味します。そこに向け、まずは「つくって試す」を奨励しています。

「ミライブ.」の活動は、三つの要素で形作られています。

①チームミーティング
チームのメンバーとアイデアを練ったり次のステップを相談したりする「チームミーティング」。日時、開催頻度など、進め方は生徒の皆さんに委ねています。昨年度も、学校生活や他の部活動の都合に合わせ、メンバー同士で柔軟に予定を決めていました。

セッション
「セッション」では、「サポーター」とアイデアや進め方などの壁打ちを行います。企業の一線で長く働いてきた経験豊富なサポーターは、アイデアを実現させるための強力な味方。

アイデアを持ちこみ、まず何から試せばいいかを相談するもよし、やりたいことが決まってないときの壁打ちもよし。気兼ねなく、チームを後押ししてもらえる時間です。

実践共有会
3月の実践共有会では、チームが取り組んできた実践の成果を発表します。奨励賞に選ばれたチームには、活動支援金も渡されます。実践共有会で成果をアウトプットした後は、翌年度も「ミライブ.」に参加し、プロジェクトを続けてもいいし、起業に向けた準備、いったん休んで受験に専念したり後輩に託すのもありです。多様な選択肢をとることができます。

昨年度参加した生徒「難しさも楽しさも」

セッションでは、昨年度の「ミライブ.」プロジェクトに参加したチームの生徒(0期生)に、活動を振り返ってもらう時間もありました。まず、乾燥させた野菜を使ってアイシャドウを手作りした 福山暁の星女子高等学校「CLESKII」。

福山暁の星女子高校のチーム「CLESKII」の(左から) 藤岡真優 さん 後藤陽菜さん  占部瑞樹さん

藤岡さん:2ヶ月の間停滞していた時期もありましたが、先生の「野菜をつかって色を出したら?」というアドバイスのおかげで、ものすごく前に進みました。

地元の広島県福山市は、バラ栽培が有名なので、今年は出荷できなかったバラの花を使ったアイシャドウ作りに取り組みたいです。セッションでは、初対面の人と話すのも緊張していました。自分の考えが固まっていない状態で参加するセッションもあって、そういう時は特に不安もありました。でもサポーターの皆さんや先生が支えてくれて、アイシャドウをつくることができました。活動していくなかで、何をすればいいかわからなくなって止まってしまうこともあるけれど、周りの人に相談しながらやっていけばいいと思います。

インタビュー記事:「やるしかねぇ!」乾燥野菜でアイシャドウを作った高校生の意地

次は昨年度の「ミライブ.」プロジェクトで奨励賞を受賞した福山暁の星女子高校の友滝万美子さん。認知症のおばあちゃんが過ごしやすい社会にしたい、と認知症の周知活動に取り組んでいます。学校で、認知症の専門医の講演会やDVDの視聴会を自ら企画し開催。2022年2月の実践共有会では、若者の興味関心を集めるために、認知症がテーマのボカロ曲の制作という目標を発表してくれました。

【認知症×ボカロ】「おばあちゃんの残りの人生はプラスの感情で埋め尽くしてあげたい」。孫が考えたボカロ曲構想

友滝さん:専門的なことを知るには詳しい人に聞くべきだと、認知症の専門医をネット検索で見つけ、直接病院に電話して先生にお会いし、校内での講演をしてくださいました。認知症に関するDVDの上演会には先生が10人、生徒が3人ほどしか集まらず、やっぱり興味がない人が多いのか、身近に感じられないことは難しいな、と思ったりもしました。

定期的に活動する、というより「やろう!」と思い立ったときにやるという感じでした。家では母にたくさん相談していたのですが、それがすごく楽しかったです。今年度、ミライブ.に参加するみなさんの可能性は無限大だと思うし、ミライブ.の活動は今しかできないので突き進んでいけばいいと思います。

サポーター「今しかできないこと、今だからこそできることを」

最後に、生徒の取り組みを見守るサポーターも登場。元スカパーJSAT 顧問の江口 覚郎さんと、山九(さんきゅう) 経理・財務の長坂 健士さんにメッセージをいただきました。

(左)元スカパーJSAT 顧問の江口 覚郎さん、(右)山九(さんきゅう) 経理・財務の長坂 健士さん

江口さん:新たにビジネスを始めるのは、やっぱり難しいところもあるけど、アドバイスできたらなと思っています。今アイデアがない状態だとしても、ゼロベースのところにヒントを与えられればと思います。ものづくりだけではなく、「学校のルールを変える」というテーマも面白そうですよね。身近なところでのチャレンジを、サポートできればと思います。

長坂さん:今しかできないこと、今だからこそできることをサポートしたいです!

「ミライブ.」参加生募集中!


「ミライブ.」は引き続き参加生を募集しています。年度途中での参加も大歓迎です。

活動内容
「ミライブ.」は、テーマを持った高校生が「社会実装」を目指して取り組む課外活動を支援するプロジェクトです。ビジネス経験の豊富なサポーターにSNSやオンラインで適宜相談できるほか、「社会実装」に向けた進捗状況や相談事項を共有、フィードバックを受けられるセッションも開かれます。参加している生徒同士の交流を目的とした実践共有会も開催予定です。いずれもオンラインでの開催です。

【サポーター陣】(五十音順、敬称略)
江口 覚郎:元スカパーJSAT 顧問
加藤 雄介:テーブルマーク 経営企画部
児玉 徳子:I&Wパートナーズ CEO
武田 雅子:カルビー 常務執行役員 CHRO
角田 彩乃:ブリヂストン DE&I・組織開発部課長
長坂 健士:山九(さんきゅう) 経理・財務
深井 恒太朗:野村総合研究所 コンサルタント

<2022年度 実施概要>
事業名:部活動プロジェクト MIRIAB.(三菱みらい育成財団助成プログラム)

人数:1校につき生徒有志1チーム以上の参加。1チームの人数は自由(1~4名程度を想定)

参加条件:やりたい企画もしくは、すでに企画案があること。学校単位での参加になります。

実施方法:定期的にメンターに個別相談できる「セッション」を開催。必要な時に参加できます。※現在は毎週火曜・木曜の2回開催

全国の高校生たちとの月1回の「交流会」(毎月第三水曜16:30-17:30を予定)も開催します。交流会では、活動に関する悩みを共有したり、進捗具合を確認することができます。

オリエンセッション日時:初参加の学校は、毎月第一水曜日に開催します。2022年度初めてのオリエンセッションは、 6月17日(金) 16:30-17:30(オンライン)開催。
費用:無償 
お問い合わせ:bi@eduq.jp (教育と探求社 ミライブ.事務局)

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