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【イメージ】25年前の思い出話

鋭意制作中ということで、クリスマスが近づくまでに時間稼ぎで(嘘です)情報を小出しにしている動画作成プロジェクト「イメージ」です(笑)

↑で、昔作ったときの作品概要を紹介したのですが、25年前ということで記憶と実際が違っていました・・ので、そのあたりも踏まえて、せっかくなので、今日はここで昔話をさせてください。ちょっと長くなりそうですが。

この記事を書くために、25年前のパソコンのデータを抜き出してきました(笑)

まず、訂正事項。作詞した方は「シャクヤク」さんだったと書いてますが、彼ではなく元曲を歌っていた「こっこ」さんが書いてました。
つまり作詞した方が歌っていた、ということになります。

これは間違いのない記憶なのですが、当時お2人、とても仲が良くて(遠距離恋愛みたいな感じ?)、今だから言うのですが僕もそれなりに(お友達として)こっこさんとは仲が良かったんですよね。

こっこさんはなかなか個性的な人で、大好物がアイスクリーム、というかハーゲンダッツのマカデミアンナッツ1択、常に冷蔵庫に常備してて毎日食べてて、それこそ恋人のようにお好きだったんですよね。

それが興じて「アイスの歌」という歌詞を作って「曲にしてくれないか」って頼んできたのです。じゃあ、せっかくだから自分で歌ってみる?というと「私・・すごく音痴なんだけど・・それでもいい?」というのです。

25年前は、今と違ってボーカルの音程補正は宅録の趣味音楽家にできる話でもなく・・でも、たいていそういう話って謙遜で言ってるもんだと思ってたから「どうぞどうぞ」って快諾したんだけど・・・本当に音痴で(笑)

でも「自分の好きな物に対する歌」にかける情熱は素晴らしく、すごく不器用なんだけどすごく一生懸命歌ってくれて、当時同人即売会のCDの中に入れさせてもらったのです。(今はボカロで出してるけどMIX下手です・・)

そんなきっかけがあってからの、今回の「イメージ」でした。
詞を見せてもらって、とても素敵だったので作ろう!ってことで始めたのですが「自分で歌いたい」というじゃないですか。

「アイスの歌」は歌が苦手なこっこさんのために短めにして2分弱で作ったけど「イメージ」は間奏が長いとはいえ5分半もある、しかも感情をこめないといけない、とても難しい歌です。それでも「歌いたい」というのです。内心「無理でしょ」と思いながらも、こっこさんの性格をそれなりに知ってるつもりだったので「じゃあ、特訓するよ。それでもいいですか?」って言ったら「やる!」っていうんです。

そんなこんなで、何度かお会いして練習に立ち会いました。カラオケボックス(と、当時行きつけのスナック)にノートパソコン持ち込んで。頑張りすぎて腹筋がぷるぷるして、自分で「私、歌うときの歌手名は『ぷるぷるこっこ』にする!」って宣言して。

で、また当時作っていたCD「Christmas Kiss」に収録させていただきました。当時のジャケットデザインがこちら。

題字はChristmas Kissのボーカルさんの直筆

そのCDのライナーノーツに、僕はこんなことを書いてました。

前回アイスの歌で一躍人気者になったこっこちゃんが、今度はなんと、全然路線の違うバラードに挑戦です。

挑戦といえば、これは僕自身もいろんな意味で挑戦をしています。いつも作曲は気合を入れていますが、この曲は特に気合が入りました。
静かな部分から大きく盛り上がる部分まで、ドラマチックな構成にしてみました。

NIGHT-WRITERさんとの夢のピアノ競演、服部実已ちゃん(&くえす)のコーラスも手伝って、アルバム中最高のテンションを作り上げたつもりです。
個人的にも今年最高のヒット作。ぜひお聞きください。

☆裏話☆ 健気に必死に歌うこっこちゃんは、キモチで歌を歌う事を教えてくれた気がします。楽譜も読めないし、お世辞にもうまい!とは言い難いですが(失礼!)共感せずにはいられない何かがあると思いませんか?
まぁ・・・この曲にも書けないエピソードがありますが、ま、それもいつか話せるときがくるといいね。

当のこっこさんは、同じくライナーノーツでこんなことを書いてました。

こっこ>
好きな人に自分の気持ちがなかなか伝えられないせつない気持ちを書きました。この「イメージ」が完成したことによってこっこの初恋はいつまでも色あせずにずっとずっと残っていくと思います。

ぷるぷるこっこ§>
”せつない歌詞”に”せつない曲”がついたので前回の『アイスの歌』を歌った「普通のこっこ」では役不足のため、まりりん大先生をはじめ、くえるふの皆様に血のにじむような特訓(?)をしてもらいパワーアップした「ぷるぷるこっこ§」が歌うことになりました。
「アイスよりもレコーディングが大事!!」なんて発言も飛び出すほど頑張りました。今回のレコーディングは、途中で声は枯れちゃうし、思うように歌えなくて、とっても苦しかったです。
でもレコーディングの前後は笑いが止まらなくなって涙が出るほどとっても楽しかったです。どんなことがあったかは言えません。
また笑いが止まらなくなっちゃうから♪

初恋の時の歌だとは、僕も忘れていましたが。

上手いとか下手とかじゃなくて、創作は楽しくやるもんだし、一生懸命やれば思い出に残るもんなんだって、若い頃思ったものです・・・
その気持ち自体は、休止から復活した今も変わってないと思います。


で、この書けないエピソードって何?って話なんですけど、25年経ったし時効ってことで・・(というか、こっこさん今どこで何してるんだろ?)これまた僕のパソコンの片隅に眠っていた「チャットのログ」を載せようと思います。当時嬉しくて、残してありました。

歌わせてくれてありがとう。ホントにありがとう。

ダンサー時代の苦い経験をしてから「歌」が好きじゃなくなってたの。いろいろあったから。

歌がこんなに楽しいって思えるなんて思わなかったよ。すごく楽しかった。うまく歌えなかったのが残念だけど、でも、こっこ、頑張ったよ。

カラオケ行くのも楽しいって最近思えるよ。こっこに作ってくれた歌はカラオケボックスにはないけれど、一生忘れない。くえすがこっこのために作ってくれた歌。ずっとずっと忘れない。歌が楽しいって思えたことも忘れない。

これからもいい曲を作ってね。頑張ってね。 どうもありがとう。

昔作った曲を、今自分でできる範囲で最高の形で残したい。
コロナ禍の際、創作活動に復帰したときから、そう思ってた曲のうちの1つが、これでした。

今年はnoteでの活動を経て、多くの方とコラボする機会に恵まれ、こうして作品を創ろうと思えるところまできました。
今回はこの曲を、青央さんにお願いしました。青央さんの澄んだ歌声と、音楽に対するまっすぐな取り組み方・・お願いした理由はこの2点です。
そして、一生懸命練習してくれてます。
青央さん以外の皆さんも、すでにクランクアップしてますが一生懸命携わってくださいました。

こっこさんの初恋のエピソードがどんなものだったかは、僕も分からないのですが、今回はバンド仕立てのストーリーで、よりいいものになりそうです。というか「曲を残したい」と思ってたつもりが「古くて新しい作品」としてパワーアップしています。

どんな完成形となるのか、僕も楽しみです。


そのストーリーの「序章」となるプロローグ的なものを、明日公開予定です。良かったら聴いてください^^

今回の「イメージ」関連の記事はこちらのマガジンにもまとめていきますので、気が向いたらフォローしてくださいね。


<追記>
「アイスの歌」については3年前記事にしてました。
おおかた記憶は合ってたと思う(笑)


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