アメリカで大人気!外れなしのおもてなし料理3選
アメリカでは友達、親戚、ご近所さんを割と気軽に家に呼ぶ。私はスモールトークは苦手だし、料理に今ひとつ自信がないので、昔はこれが大変負担だった。自分の友達ならいいのだが、夫側の知り合いや親戚だと肩に力が入って予定まで気が重く、当日は準備でテンパっていた。
まあ、それでも年の功か、慣れてきたのか、今ではそれほど緊張せずそれなりに楽しめるようになってきた。でも初めてのしかも年配の白人男性がゲストがゲストだとかなり気を使う。私が作り慣れているものを出すと「日本食は好き」と言いながらあまり箸が進まないことが時々あるからだ。彼らには和食とは寿司どまりなのだろう。
先週も家族が旅行に行って一人で留守番をしている70代のご近所さんを、一人では寂しいだろうと夫が夕飯に誘った。突然誘ってしまった手前か、夫は「特別なことをしなくていいよ、今日作る予定だったものを出せばいいよ」と言った。その日は鶏胸肉でバンバンジーを作る予定だった。アメリカ人は一般にトリはもも肉よりも胸肉の方が好きで、中華料理も食べ慣れているので大丈夫だと思ったが、今ひとつだったようだ私と夫がパクパクと食べる中、ご近所さんの食はあまり進まなかった。
楽しく話は弾んだのはよかったが、残された鶏肉を片付けながら、あー、同じ中華だったらあれを作ればよかった!と後悔した。それは今まで絶対外れたことがない。その数日前に別のご近所さん4名を呼んだときには多めに作ったけれどすぐになくなってしまった。食いつきからして違うのだ。
その鉄板メニューとは。。。
手作り餃子である。
と言っても市販の皮を使う。それでも冷凍餃子よりもずっと美味しいし、手間をかけたように見えて特別感があるようだ。そして小麦粉と肉は万国共通の人気のコンビネーションである。
ところで最近のおにぎりブームで、これもなかなかの人気である。餃子より手間がかからないのがありがたい。またグルテンフリーの人にも安心して出せる。
東海岸に住む親戚7名が遊びにきたときブランチにおにぎりを出したら、「ワオ、おにぎり!」と若い子たちは写真を撮ったり、作り方を聞いてきたりした。
また先日は、夫が所属するカヌーのコミュニティの持ち寄りパーティがあって、夫から頼まれて20個くらい握って持たせた。帰ってきた夫に「おにぎり、みんな食べてくれた?」と聞いてみたところ、最初に子供たちにテーブルの食べ物を好きなように取らせたら、おにぎりが大人気であっという間になくなり、大人たちは誰も食べられなかったそうだ。
おにぎりをおもてなし料理というかは日本人からすると微妙だが、ブームのおかげで「わ、すごい!」と思ってもらえるみたいだ。このブームが去らないことを願う。
ちなみにお寿司は「リリコイが日本人だから美味しいに違いない」というバイアスで、美味しさを3割り増しくらいに感じてくれているようで、これも特別のときには頼れる一品である。