秋刀魚と無花果
わたしの中で 秋の食材最強のコンビである。
無花果は実家に木があるので 取り放題。猿やカラスに取られるくらいなら
、と母が1度にたくさん もいできてくれるので まとめて低温のオーブンで1時間ほど焼き、セミドライ無花果にしておく。
それを クリームチーズと一緒に焼いた食パンに乗せて食べるのが 朝のご馳走。
この時期しか味わえない…!という焦燥感も加わり いかに無花果を美味しくいただけるかを考える日々。
焼いた秋刀魚と ソテーした
セミドライ無花果。
それだけでも もちろん美味しい。
でも ご飯には合わない。
ワインには合うだろうが、今日はそんな気分ではなく、主食として無花果を食したい。
そうだ、パスタにしよう!!
たっぷりのお湯をわかし、
パスタを投入した。
タイムリミットは6分。
秋刀魚を三枚に卸し、
一口大にカットする。
フライパンであおると 身が崩れやすいから 大きめのカットで。
塩、ブラックペッパーをふり、
しばらくおく。
熱したフライパンにオリーブオイルを
入れ、秋刀魚を皮身からこんがりと焼く。
片面はサッと焼く程度で。
一旦取り出し、フライパンをペーパーなどでキレイにしたら
また新たにオリーブオイルと
みじん切りのニンニクを。
ここは弱火。ニンニクは香りを移すだけで絶対に焦がしてはならない。
色づいてきたら パスタを茹でているお湯を一匙いれると それ以上は焦げないので安心。
そして取り出しておいた秋刀魚、主役の無花果をフライパンに戻したところで かけておいたタイマーが鳴り響く。
秋刀魚を崩さないようにフライパンを静かに揺すりながら水分とオイルを乳化させ、パスタを投入。
優しく優しくあおりながら 塩とブラックペッパーで味を引き締め
トロリとしたソースがからんできたら完成。
仕上げにサワークリームを乗せる。
秋刀魚の塩気と 無花果のほんのりした甘さ、プチプチの食感、絡み合うサワークリーム…
ごめんね無花果。
子供の頃、オヤツは?と聞くと
「無花果取って食べ!!」と言われると あーぁ、と思ってた。
あの頃のわたしに馬鹿と言いたい。
ありがとう無花果。
来年もまたよろしくね。
やっぱりちょっとワインも呑んでやろう。