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感情にはバグがある。だから恋愛には夢がある。
恋愛は市場原理で考えれば残酷だ。
自由恋愛の世界では、モテる人は次々とパートナーを変えられる一方で、モテない人には全くチャンスが回ってこないこともある。
恋愛市場におけるモテ格差は、資本主義の格差と同じで、強者はより強く、弱者はより苦しくなる構造がある。
市場原理だけで考えれば、モテない者同士がくっつくしか道はない。魅力が低い者同士が、仕方なく手を取り合うしかない。冷徹な論理を突き詰めれば、そういう話になる。
でも、それが現実だと言い切れるか? そんなはずがない。なぜなら、恋愛には夢があるからだ。
人の感情にはバグがある。論理的には釣り合わないはずの二人が、どういうわけか惹かれ合い、カップルになることがある。モテる人が、わざわざモテない人を好きになることがある。社会的な地位や外見、経済力が全く釣り合わない二人が、熱烈に愛し合うことがある。この世界では、いくらでも起こる現象だ。
なぜか? 人間の感情は、決して合理的なものではないからだ。
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