大好きなオランダ・認知症村のコンセプト
オランダにはこれまで4回行きました。とくにオランダを目指したわけではないのですが、なんとなく行くことになったというか・・・でも、オランダはいろいろな意味でとてもスキです。
それはまた別の機会に書くとして、認知症村Hogeweyk(オランダ読み:ホーフウェイク)の設立メンバーの講演をメモ代わりに要約します。
●ホーフウェイクには、27軒の家があり、それぞれ6〜7人が暮らしています
小さなショッピングモールがあり、レストラン、パブ、スーパー、談話室があります。道路があり、路地もあり、劇場があります。ここは認知症の進んだ人を対象とした施設で、24時間365日、介護や支援が必要な人たちが住んでいます。
●だれもが家で暮らしたいと願っていました
台所で作っている夕食の匂いがただよってくるところ。
台所に自由に行けて、好きな食べ物や飲み物がつまめるところ。
私たちの仕事は、その環境をつくることでした。
●介護施設に入るのは女性が多い
夫が認知症になったときは女性が世話をするけれど、女性が認知症になったら、男性にとって介護は容易ではないから。
●自分の好きなライフスタイル(時間、行動、嗜好)
集団で暮らすのではなく、ライフスタイルが似ている人たち6〜7人が、家族のように生活します。
●毎日がお祭りです
Wは外出好きで、毎日出かけます。素敵な女性を探すために。Wはとても礼儀正しく女性に接します。彼が望むのは素敵な笑顔です。その望みは叶い、二人はパブで踊ります。毎日がお祭りです。
●この介護体制は、どこでも応用できます
富裕層の特権ではありません。ホーフウェイクのコストは、従来の介護施設と変わりません。
●大事なのは、患者さんの笑顔
介護に対する考え方を変えること。やり方を変えること。これらにお金はかかりません。そして大切なのは、「何にお金をかけるか」です。
●どこででも、同じことが実現可能です
あなたの窓にグレーのカーテンをかけるか赤いカーテンをかけるか、というのと同じ。「何を選択をするか」、ただそれだけなのです。
認知症村。その存在感に、ワクワクしてきます。