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チャールズ・F・ハアネル『ザ・マスターキー』にて

この書物からは、言葉の使い方に触れるところを取り出します。

12 思考はまず、言語または言葉として形をなす。だから、言葉は重要なのだ。言葉は思考の具現化の第一歩であり、思考を運ぶ船のようなものだ。言葉は空気を動かし、思考を音という形で再生して、ほかの人たちに届ける。

13 思考はありとあらゆる行動につながり得るが、どんな行動であれ、それは目に見える形で自己表現しようとしている思考にほかならない。だから、望ましい状況を手に入れたいなら、望ましい思考を抱くしかないのだ。

14 ここから導かれる結論は、むろん次の通りだ。人生に豊かさを表現したいなら、豊かなことだけを考えなくてはならない。また、言葉は思考が形をなしたものにほかならないので、建設的で調和に満ちた言葉だけを使うよう、とくに気をつけなくてはならない。そうすれば、思考が最終的に具現化するとき、恩恵をもたらすだろう。

15 人は、自分が絶え間なく心に焼きつけているイメージから逃れられない。幸せに反するような言葉を使っていると、間違ったイメージが心に焼きついてしまう。

16 より高次元の明確な思考を抱くようになれば、そこにますます生命力が吹き込まれる。低次元の思考を手放し、明確な言葉でイメージを構築すれば、たやすく生命を吹き込める。

17 思考を表現するには、言葉を使わなくてはならない。だから、高次元の真実を活用したいなら、目的を見据えて慎重に賢く選んだ言葉だけを使わなくてはならない。

18 思考を言葉で表現する、というこの素晴らしい能力が、人間とほかの動物との違いだ。書き言葉のおかげで、人間は何世紀もさかのぼって、当時の感動的な出来事を目の当たりにすることができる。

19 書き言葉のおかげで、人間は史上最も偉大な作家や思想家と交流できる。つまり、今日私たちが手にしている記録や文献は、人間の心の中で形をなそうと努めてきた「宇宙の思考」の表現なのだ。

20 宇宙の思考が形をなすのを目標にしていることを、私たちは知っている。そして、個人の思考も、常に自らを形で表現しようと試みている。また、言葉は思考形態の一つであり、その思考形態の組み合わせが文章である。だから、理想の神殿を美しく頑丈なものにしたいなら、それを構築する言葉は正確でなくてはならないし、慎重に組み合わせなくてはならない。言葉や文章を正確に構築することは、文明社会における最高の建築術であり、成功へのパスポートだ。

――pp.201-203「15週目のレッスン 言葉を選ぶ」

この著者は、スピリチュアルな見解も併せた探究をしています。

日本以外のアカデミズムでは、研究方法が確立していれば、研究対象が怪しくても果敢に挑戦します。ところが、日本のアカデミズムでは、研究対象が怪しい研究者を排除してしまうため、日本の公的な教育機関に、スピリチュアルな見解が蓄積されることはありません。

スピリチュアルに欠ける探究が、日本人の頭を歪ませるのだけど・・・。

以上、言語学的制約から自由になるために。