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パスタについて、思うこと

7月の終わりに、朝倉玲子さんの料理教室に参加した。朝倉さんの料理教室は約2年半ぶり。YouTubeでたまに動画を拝見していたものの、間近で朝倉さんがお料理される姿を見たり、オリーブオイルや生産者さんのお話を聞く時間は、とても尊いものだったのだなとしみじみと感じ、終わった後は、何だかとても元気になった。

今回は、パスタの話がとても印象に残っている。アサクラパスタと他のパスタは何が違うのか?その違いの一つが、「低温乾燥」だということ。他人に低温乾燥のパスタはおいしいといくら言われても、その体感がなければ、人は納得しない。

低温乾燥のパスタを茹でたとき、鍋はどのような状態になるか?茹でているパスタを箸で触れたとき、箸から自分の手にどのような感覚が伝わってくるか?食べたとき、どのような食感がするか?食べた後、自分の身体はどのような感覚がするか?それは、自分が経験して、感じることを通して、わかるもの。


アサクラパスタを初めて食べたのは、かれこれ7、8年前になるが、パスタってこんなにおいしかったの!?という感動は今でも覚えている。それは、私が初めて、「麺」のおいしさに気づいた瞬間だった。外食して、パスタをおいしいと思うことは何回もあった。でも、それは、あくまでパスタソースの味であって、麺そのもののおいしさではなかったのだ。

アサクラパスタを知るまで、私はパスタを作ることに苦手意識があった。学生の頃は、麺を茹でるのが面倒、パスタソースの作り方がわからないという思いから、電子レンジで茹でた麺に、市販のレトルトのパスタソースを和えていた。そして、いつしか、パスタは外食したときに食べるものに変わっていった。そんな考えの私が、おいしいパスタは自分の家で作れるんだ!と思うようになったのは、かなり大きな変化だった。


家に帰って、早速パスタを作る。材料は、にんにく、トマト、バジル、塩、オリーブオイルのみ。最近は、にんにくを入れずにパスタソースを作っていたが、にんにくを入れるとパスタソースの味全体がはっきりするような気がした。トマトがある今、この時期に作るトマトソースのパスタは本当においしい。この夏もたくさん作ろうと思う。



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