吉川英治「新平家物語」3 新潮文庫116ページ

麻鳥が以前文覚に述懐した事

( 同じ楽器を持って、人を楽しませるなら、もう、堂上人の腐れ爛れた宴楽に侍して、浅ましい思いを忍んでいるよりは、青空の下で、貧しくても、心から歓んでくれるちまたの人びとの中で、笛も吹きたい、鉦や鼓も打ってみたい)


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