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この表面、何のパン?
こんにちは。
パンの通信販売サービスrebakeの中島です。
みなさん、パンの表面をじっくり眺めたことはありますか?
つやつやなもの、ドライなもの、真っ白なもの…
お店によって異なるのはもちろん、
パンそれぞれが全く違う表面を持っています。
それは、使っている材料や製法が異なるから。
それはつまり、パンの表面をじっくり観察すると、
そのパンがどのように作られたのか、
何を使っているのか、分かることがあると言うこと。
それでは、いくつかのパンの表面を
実際に見てみましょう!
どんなパンの表面か、予想しながらご覧ください。
レベル1
![](https://assets.st-note.com/img/1726559586-InrPzvRAphewBau6Vx1OWJqy.jpg?width=1200)
まずはこちらの表面。特徴的なのは大きく開いた割れ目!
それも連続して2つの割れ目が写っています。
色は美味しそうな黄金色です。
この割れ目が出る理由は、焼く直前に「クープ」という
切れ込みをパン屋さんが入れたから。
この切れ込みを入れるのにはいくつか理由があります。
・焼いている間に生地の中で発生した水蒸気を逃すため
・パンがきれいに膨らむように
・中心部への火の通りを良くするため
…などなど。
連続していくつもクープが入っていると言うことは、
中心部まで早く火が通りやすいようになっている
=短時間で一気に焼き上げるパン
=小さいパンor細いパン?
色からも、低温でゆっくりと言うよりは、
高温で焼き上げたハードパンの雰囲気がありますね!
クープがいくつも入っていて、細長いハードパン…
![](https://assets.st-note.com/img/1726561379-xtAVyRCXDporOSITiU8YzL1k.jpg?width=1200)
正解はバゲットでした!
レベル2
![](https://assets.st-note.com/img/1726561484-hEGZweFmBQVkHcR6x1rsKNUf.jpg?width=1200)
上と下ではっきり分かれていますね!
【上の部分】
・焼き色が濃い
・のびやかに広がっている
・真ん中で割れている?
【下の部分】
・焼き色が薄い
・型に入っていたような直線具合
型に入れて焼き、上はブワッと広がっているパンといえば…
![](https://assets.st-note.com/img/1726562054-HrzOMtbVQXjni1IBLl3qoRdK.jpg?width=1200)
食パン!!
この食パンのように上は蓋をしないで
焼き上げた食パンを「山型食パン」、
蓋をして真四角に焼き上げたものを
「角型食パン」と言います🍞(←これは山型)
レベル3
![](https://assets.st-note.com/img/1726562276-So1HJGkwT2tE50x9bXCRlye7.jpg?width=1200)
だんだんと難しくなってきました🥐
画像から分かるのは、
・クープはあるがあまり開いていない
・表面に気泡がたくさん
・全体的に強めの焼き色
焼き色からハードパンの雰囲気がありますね!
表面に出ている気泡は「フィッシュアイ」と呼ばれるもので、
低温で長時間発酵させるパンに良く出る現象です。
クープが先ほどのバゲットより開いていないのも
気になるポイント。
これは、パンがうまく膨らまなかった、もしくは
別の場所に大きなクープがある、
などの理由が考えられます。
こちら、プロが作ったパン屋さんのパンですので、
もちろん後者の理由。
写っているのはパンを彩るお飾りのクープでした。
飾りのクープを入れられるほど、表面積が大きく、
低温長時間発酵で作られるハードパン….
![](https://assets.st-note.com/img/1726563700-HXeBfrRZICivmg8Kjozln2st.jpg?width=1200)
それはカンパーニュ!
ちなみにこのカンパーニュは枕にできるほど大きいです。
レベル4
![](https://assets.st-note.com/img/1726563891-CVDTbNQz0G5sxRqiI4pUFZm7.jpg?width=1200)
何とも怪しげな白い粉、薄めの焼き色、クープもない…
レベル3までのパンとはなんだか様子が違いますね🧐
パンについている白い粉といえば
完成してからふりかけた粉砂糖か、
作った時つけた打ち粉。
ふわっとおしゃれにかかっていれば
粉砂糖かも?と思いますが
この勢いの良さは打ち粉説が濃厚です。
打ち粉をこんなにたっぷりつけるパンは、
生地がべとついて成形しづらい
高加水パンなことが多いです。
クープもないと言うことは、
上にぐん!と伸びるタイプではなく、
横に平べったいパン。
高加水で、平べったくて、柔らかくて、
何だかスリッパみたい…
![](https://assets.st-note.com/img/1726565070-QlhmZWuH4gpexAIEzsYBPT3C.jpg?width=1200)
正解は、イタリア語でスリッパを意味する
名前のパン、チャバタでした!!
ちなみに、平べったい高加水パンといえば
リュスティックもありますが、リュスティックとチャバタの違いは、
出身国と焼き色の濃さだそう。
(チャバタ:イタリア生まれ。焼き色薄め。
リュスティック:フランス生まれ。焼き色しっかり。)
みなさん、どれくらい分かりましたか?
全部分かった人はパンの達人レベルです!
ちなみに、今回画像に写っているパンは全て
Bartizan Bread Factoryのパンです。
表面の様子から分かるように、
めちゃくちゃ美味しいので、おすすめですよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1726565668-L8a5qHwlK9xWnyFcmtdGJTVf.jpg?width=1200)
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