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この表面、何のパン?

こんにちは。
パンの通信販売サービスrebakeの中島です。
みなさん、パンの表面をじっくり眺めたことはありますか?

つやつやなもの、ドライなもの、真っ白なもの…
お店によって異なるのはもちろん、
パンそれぞれが全く違う表面を持っています。
それは、使っている材料や製法が異なるから。

それはつまり、パンの表面をじっくり観察すると、
そのパンがどのように作られたのか、
何を使っているのか、分かることがあると言うこと。

それでは、いくつかのパンの表面を
実際に見てみましょう!
どんなパンの表面か、予想しながらご覧ください。


レベル1

まずはこちらの表面。特徴的なのは大きく開いた割れ目!
それも連続して2つの割れ目が写っています。
色は美味しそうな黄金色です。

この割れ目が出る理由は、焼く直前に「クープ」という
切れ込みをパン屋さんが入れたから。
この切れ込みを入れるのにはいくつか理由があります。
・焼いている間に生地の中で発生した水蒸気を逃すため
・パンがきれいに膨らむように
・中心部への火の通りを良くするため
…などなど。

連続していくつもクープが入っていると言うことは、
中心部まで早く火が通りやすいようになっている
=短時間で一気に焼き上げるパン
=小さいパンor細いパン?

色からも、低温でゆっくりと言うよりは、
高温で焼き上げたハードパンの雰囲気がありますね!

クープがいくつも入っていて、細長いハードパン…

正解はバゲットでした!

レベル2

上と下ではっきり分かれていますね!
【上の部分】
・焼き色が濃い
・のびやかに広がっている
・真ん中で割れている?
【下の部分】
・焼き色が薄い
・型に入っていたような直線具合

型に入れて焼き、上はブワッと広がっているパンといえば…

食パン!!

この食パンのように上は蓋をしないで
焼き上げた食パンを「山型食パン」、
蓋をして真四角に焼き上げたものを
「角型食パン」と言います🍞(←これは山型)

レベル3

だんだんと難しくなってきました🥐
画像から分かるのは、
・クープはあるがあまり開いていない
・表面に気泡がたくさん
・全体的に強めの焼き色

焼き色からハードパンの雰囲気がありますね!

表面に出ている気泡は「フィッシュアイ」と呼ばれるもので、
低温で長時間発酵させるパンに良く出る現象です。

クープが先ほどのバゲットより開いていないのも
気になるポイント。
これは、パンがうまく膨らまなかった、もしくは
別の場所に大きなクープがある、
などの理由が考えられます。

こちら、プロが作ったパン屋さんのパンですので、
もちろん後者の理由。
写っているのはパンを彩るお飾りのクープでした。

飾りのクープを入れられるほど、表面積が大きく、
低温長時間発酵で作られるハードパン….

それはカンパーニュ

ちなみにこのカンパーニュは枕にできるほど大きいです。

レベル4

何とも怪しげな白い粉、薄めの焼き色、クープもない…
レベル3までのパンとはなんだか様子が違いますね🧐

パンについている白い粉といえば
完成してからふりかけた粉砂糖か、
作った時つけた打ち粉。

ふわっとおしゃれにかかっていれば
粉砂糖かも?と思いますが
この勢いの良さは打ち粉説が濃厚です。

打ち粉をこんなにたっぷりつけるパンは、
生地がべとついて成形しづらい
高加水パンなことが多いです。

クープもないと言うことは、
上にぐん!と伸びるタイプではなく、
横に平べったいパン。

高加水で、平べったくて、柔らかくて、
何だかスリッパみたい…

正解は、イタリア語でスリッパを意味する
名前のパン、チャバタでした!!

ちなみに、平べったい高加水パンといえば
リュスティックもありますが、リュスティックとチャバタの違いは、
出身国と焼き色の濃さだそう。

(チャバタ:イタリア生まれ。焼き色薄め。
リュスティック:フランス生まれ。焼き色しっかり。)


みなさん、どれくらい分かりましたか?
全部分かった人はパンの達人レベルです!

ちなみに、今回画像に写っているパンは全て
Bartizan Bread Factoryのパンです。
表面の様子から分かるように、
めちゃくちゃ美味しいので、おすすめですよ!

こんなにモリモリで届きます笑

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