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「幻の泉」を探すアクマ

映画の記録。

とあるニュースで、なんとなく目にした人がいるかもしれないが…

今回、記録する作品は

映画『SAND LAND(サンドランド)』

原作は「DRAGON BALL」「Dr.スランプ」などの著者・鳥山明さん。

簡単に作品紹介すると…

魔物と人間が共存する、水を失った摩訶不思議な砂漠の世界を舞台に、ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオと奇妙なトリオを組んで砂漠のどこかに存在する“幻の泉”を探す旅に出るという冒険ファンタジー

映画公式サイトより引用

こちらの映画、さまざまな偶然が重なり公開初週に観ていました。

入場者特典のアートボード

そのため、とりあえず「DRAGON BALL」「Dr.スランプ」を描いた人の、ワルな悪魔の映画なんだ。

と言うぐらいの予備知識ほぼゼロで観ました。

そして、

観た結果は【フツーに面白い】


他人に勧めるか?と聞かれると・・・

大変、悩ましい。

ダメではない!誤解が無いように伝えたいのは 

✔3Dだけど2Dアニメのような表現度!
✔本職声優陣によるお芝居合戦!
✔キャラクターやメカニックなどのデザイン!

と、あらゆる技術が集結しており、クオリティーがとても良い!!!

と言うこと。それでも

フツーでもなく、面白いでもなく「フツーに面白い」になった理由

▶期待値ゼロというフラット状態

原作未読!

よくある改変や再現度について気にすることがなかった。
つまり、ショックを受けることはクソつまらない以外、なにもない最強状態でした。

ストーリーは、
上記に記載している通りだが、この「幻の泉を探す」までに至る前半の流れが、後半に効いてくる。
子供向けと思いきや、大人に刺さるポイントもあったことが、思わぬ驚き=面白いに繋がった。

加えて「このあと、どうなるんだろう!?」と、
登場人物たちと一緒に旅をすることができ、純度100%で楽しめたことも大きいかもしれない。

もちろん、子供にも楽しめる分かりやすさもあった。
主役?の悪魔は現代で言えば、イタズラっ子だけど良いヤツ
身近にあるイタズラ心と良心がくすぐられる感覚があり、共感というより理解しやすいキャラだ。

結果、親子で観て楽しめる映画になっている。

だが、その反面
子供には、ちょっと分かりにくい深い部分があり
大人には、ツッコミたくなる浅い部分がある。

原作を知っていたら、このような楽しみ方は出来なかったと思うので、面白いの判断がしにくかった。

作品情報はCM!

「悪魔よりワルだなんてゆるされるとおもうか?」と言う悪魔がいるだな、という認識しかなかった。

そもそも「幻の泉」を探す旅であることも、映画を観ながら知ったのだった。

CMで、幻の泉を探すって言ってたかな?

と考えてしまうぐらいだった。
(確認したところ、冒頭にチラッとあったが大半は悪魔王子のワル強調が多かった)

たしかにインパクトはあるが、映画を観ると強調するポイントは違うのでは?と、疑問を少々感じてしまう。
私の意識の問題かもしれないが、CMの印象は
「Dr.スランプ」のようなギャグアニメ
だと思っていた。

結論:オススメしたいが、あとひと押し足らない!

(フツーに面白い、以上がない)

鳥山明さん好きなら、世界観の再現度に驚き楽しめると思う。

ただ個人的には、本当に全体的なクオリティーは良いので、おじさんと悪魔の王子様による「幻の泉」を探すロードムービーが気になったら公式サイトを覗いてみてください。

余談になりますが、

私がこのnoteを書こうと思ったのは
鳥山明、直筆メッセージで異例のお願い
と言う各ネットニュース(2023/9/3)を見たからだ。
(冒頭の、とあるニュース↑です)

作者自身がこのような「動員数まだまだですが〜…」と言うのはあまり言わないものだが、ある意味、そろほど自信がある。とも受け取れるし、インパクトがある。

と思っていたが、

あっという間に話題の波に消えていった(ように私は感じた)。
いろんな大人が集結したとしても宣伝は難しいのだと素人ながら思ってしまう。

果たして、この異例のメッセージが届き、覚えている人はどれくらいいるのか…。

ただ、この余談は結果論で、「バズる」「話題になる」というのは計算だけではどうにもならない「運」と「タイミング」もあるのだと思う、夏の終わりの記録です。

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