2024_HIMAWARI
例えば【ウェッティ・バージョン】
こどものころ、ひまわりは見上げる花だった。
見上げた先から、鮮やかな黄色の花びらと茶色の何か得体のしれないものが、小さな僕を見下ろしていた。
あれから数十年がたち、もうぼくはひまわりを見下ろす。だけどその成長につれて、きれいな花びらをきれいと思うこころと、怪しい何かを畏れるこころを失ってはいないか。自分の素直な感情をそのまま受け入れる純粋さをなくしてはいないか。とりつくろっていないか。隠してはいないか。飾ってはいないか。ひまわりを撮りなが