ダイバーシティとかD&Iとか…

なんというか…なダイバーシティ研修を受けた。D&I、今はDE&I、更にはDEI&Bというそうだ。個々の観点に異論はないし、気づきはあるのだけど、なんか発散しまくってたな。。。
で、つい DXファームとかいうギャグ:45才にして転職した時のこと みたいな昔の出来事を思い出し、会社がダイバーシティを推進するときに2つの方向性が暗黙にある、それが区別なく語られてるなと思った。 

  1. スキルや志向性として同質な人材を求める。人材の量や質を確保するためにも属性(人種や性別)の多様性を推進する。

  2. スキルや志向性の多様性を求めた人材の採用や育成をする。属性の多様性を直接は求めてないので、結果として属性に偏りが残ることも。

あの企業も当初DXファームを自称して立ち上がった頃は、データサイエンティストやデザイナー、ITアーキテクトなどを集めて上記2を目指していると思い、期待して参画した。しかし、性別という属性の尊重は当然として、D&Iの看板を掲げる前後からDXファームに備えるべき役割や業務、それを支えるスキルや人材の多様性をガン無視した施策を出し続け、包括性(多様な人材が互いに尊重しあい力を発揮できる環境の実現、DEI&BのI)や帰属意識(DEI&BのB)を著しく損なって、DX人材はもとよりフツーのコンサルタントまでも大量流出した。
いつの間にか、いや後から漏れ伝わってくる話からすると、最初から上記1しか考えられない経営陣だったのだろう。某転職サイトをみたら属性以外の多様性も大事だよという社内の声を「時代遅れ」と唾棄してたり、経営層はコンサル志向なのにとコンサルタントじゃない人の存在を非難したりするコンサルタントの声で溢れてた、、、まぁD&I担当役員まで設置してそれなら、フツーのコンサルファームとして頑張って下さいwwww
ただ2を思って志高く参画した多くの社員が悔しい思いをしたのを知ってるので「最初に言っとけ」とは思う。

性別という属性の多様性を尊重するのは言うまでもないのだけど

話を少し戻すけれど、性差別を反対する一方で、他の属性での差別を平気でする人たちは苦手です。自分が優位に立ちたいだけに見えるから、本質的に差別というものを無くす動きなら僕は大いに賛同するけど。某転職サイトに書き込んでる暇なコンサルタント様も、以下の記事も。

そもそも性別の対立軸だけで未だに煽る人たちにも違和感。とにかく問題提起が必要だった時代は知ってるし、その頃なら反対派の大声が必要だと思ってたけど、反対勢力も今や既得権益化してないか?
市民の間にある対立を強化する物言いより「全市民vs古い仕組み」に問題を定義し直した方が、社会を変える力になる気がするんだよなぁ。

もちろん真っ当な考え方やアプローチは大賛成!

以下の記事のようなこうした先例は本当に感動もの。
より文化的にも柔軟になってる現代なら、当時ほど時間もかからずできると思うのだけど、多くの組織でやらないのは何か理由があるんかな…。単純に理由を知りたい。

元鳥取県知事の片山善博氏 部長時代に気付いた男女格差の「からくり」とは|日経BizGate (nikkei.com)

「大切なのは準備。男女共同参画を訴えて当選した首長が、女性を抜擢することがあるが、三段跳びのような形で昇進させるのはやめた方が良い。男性と同じようにトレーニングの機会を作るなど、地道なところから始めないといけない」
 「長時間労働から解放され、成果にもつながる。何より、男女で力を合わせた方が楽しく働けませんか」

https://nordot.app/1018409224618000384

すぐにサベツガーと言う女が、キツイ仕事は男に平然と押し付けて「男のくせに」とか言い、改善しようとしてた男でさえイラっとして「平等に扱われたければ、キツくても男と同じように働け」ってなった光景は覚えてる。
それに対して、そもそも効率化などで仕事のキツさを軽減して、男でも女でも働けるようにすればいいじゃん、という解を提示してることが素晴らしい

性別だけじゃない、他の属性への包括的なアプローチも!

以下の記事のような考え方やアプローチ、特にショートムービー、すごく賛同します。もちろん今これで全て解決する訳じゃないけど、善意か偽善かみたいな情緒的な議論とか、自称教育者が押し付ける傲慢な「道徳」より、こういう観点こそ身に着けていきたいと強く思う。

最近読んだ「多様性の科学」などにある組織を強くするために持つべき多様性も、DEI&Bが本質的に指すのにも、上記2は不可欠な観点だと思うし、そのために仕組みやプロセスをいかに作っていくかが大事だと個人的には思う。

だけど、性別の構成比率とかが経営指標になってるせいか、単に経営陣や人事部門が2を考えられないのか、本質的な多様性は求められてないのか、1に偏ったバランスの悪さを感じる。それが組織に別のフラストレーションを生み出している。それは、あまり良い状況じゃないと思う。


そういえばコンサル業界で納得の動き、総合コンサルで業務やIT上流のコンサルをしてる人には肌感覚として理解できる。

冒頭で示した以前の記事にある、斜陽のくせにプライドだけは高い戦略コンサル様には理解できないだろうDXの動き。まぁDXなんて関係ないフツーのコンサルタントの2軍が自分の立ち位置を作るために集まった、フツーのファームだからいいか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?