システム思考とシステムダイナミクス
デザイン思考とデータサイエンスはDXの両輪とか語られることもあって、手法の1つとしてデザイン思考についても整理していたけど、DXをビジネスとして着地させるためにはシステム思考だって必要だろうな。慶応なんかでもシステム思考とデザイン思考を両輪として考える大学院があったりするし。
システム思考とかシステムダイナミクスって
初耳なんですけどという人には、僕がイチから説明を書くよりは、こうした記事の方が良いかな。
システムダイナミクスのツールについては以下の記事で。
改めて活用を考え始めたきっかけ
僕自身も出自の1つはシステム思考だったりするのだけど、改めてシステム思考を使って考えようとしたきっかけは東京都副知事で元yahoo社長のこの方のツイートから。
元々ツイートしてたのをnoteに持ってきたのだけど、たぶん使われないのは、そもそも戦略的に考える人が少ないから。もう少し知られているバランススコアカードなんかの文脈でも「戦略とは因果関係の仮説」と言われていて、システム思考を知らなくても戦略マップくらい書けよと個人的には思っている。しかし自分の現職の周辺を見ていると、そういう作風やらお作法の話ではないようで、戦略的に考えない人が多すぎるから使われるシーンも少ないんだろうな、という実感。
さすが東京都副知事やyahoo社長をやる人の言葉は研ぎ澄まされてるなと思った。ツイートについてたビミョーな団体代表のビミョーなレスをハッキリ論破してたww
システム思考の因果ループ図には必ず構造を循環させよという規約は無い。しかし「循環させないといけない」じゃなく、事業活動の中に自己強化型フィードバックを埋め込むことこそが競争優位を作ることなのだ。事業企画で使うべき理由はまさにこれ!
また実証データを載せるシステムダイナミクスも個々の要素は「売上=売価×数量」程度であり、多いと煩雑だが「複雑な数学な知識」は不要、事業計画で作るexcel程度。ただ表計算の事業計画書よりも、ビジネスの仮説が図解されている方が、関係者で合意したり、皆で物語を作ったりが容易になる。
FRIコンサル論文集.indb (fujitsu.com)のp34-p41では、システムダイナミクスへの連携も含めて、同じようなことが書かれていて参考になるが、より正しさに力点が置かれてる感があるなぁ。
皆で戦略を立てたい人には有益なツールであるということを、副知事はうまく言葉にしてくれてると思う。そして改めて上意下達なだけの組織だと不要なんだろうなと思った。
イメージアップするための因果ループ図サンプルとか事例・トピック
を最後にまとめれば十分かな。
【プレスリリース】絶滅した種の再導入が社会生態系に与える影響をシステムダイナミクスのアプローチにより解明 | 日本の研究.com (research-er.jp)
最後に以下の日立の事例、技術の中身はシステムダイナミクスにモンテカルロシミュレーションを掛け合わせたんだろうなという理解。自分がやろうとしていた活動そのもの。周囲に理解されずソロ活動の限界でスケールしなかったけど。
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